コノコトレポーター
茂古沼さん親子(高岡市在住)

射水市ミライクル館(射水市西高木)


資源ごみをリサイクル

「射水市ミライクル館」には、プラスチックやペットボトル、紙製容器包装、瓶といった資源ごみが集まります。中身の入ったペットボトルや汚れたプラ製容器包装などの再生できないごみを手作業で取り出し、再生工場に運びやすくするため、小さく圧縮してまとめています。

積み重なったペットボトルの山

「お菓子のごみも!」

集まったペットボトルや、プラスチック・紙の容器包装は、約1m四方のかたまりに梱包されます。案内をしてくれた同館の鈴木公平さんは「一つ一つのプラスチックごみは軽いけど、圧縮すると約300キロの重さのかたまりになる」と教えてくれました。

資源ごみのかたまりは、身長107㌢の哲平さん(右)の背を超すほど

その中にはアイスやお菓子のパッケージなど、子どもたちが見覚えのある包装もちらほら。「これ食べたことある!」「家にもある!」と声が上がりました。

いろいろな包装がぎゅっと圧縮されている

集まった資源ごみは施設でまとめられた後、業者に引き渡され、プラスチックやペットボトルなどに再生されるほか、ネクタイや作業着など全く違うジャンルの品物にも生まれ変わります。

圧縮して梱包された資源ごみ

一日計100トンのごみを運搬

隣接する「クリーンピア射水」も見学しました。射水市内の家庭ごみを燃やす焼却炉があり、ごみ収集車約50台が、一日に計100トンのごみを運び込みます。燃やした時の熱を利用して電気を作り、得た電力のうち約6割を施設内で使い、残りを電力会社に売電しています。

ごみはUFOキャッチャーのように持ち上げられ、焼却炉に

牛乳パックで紙すき体験

ミライクル館2階の体験工房で、牛乳パックを使った紙すきを体験しました。細かくカットした牛乳パックのかけらを水と一緒にミキサーにかけて溶かし、その液の中で金網を上下に動かしながら平らにし、乾燥させれば出来上がり!

牛乳パックのかけらと水を入れてミキサーで溶かす
金網を上下に動かしながら平らにする

乾燥には数日かかるため、作品は後日郵送してもらえます。この日は事前に用意してもらったコースターサイズの用紙に、ステンシルの型紙を使って思い思いのデザインを描きました。

真剣な表情で色付けをする朝陽さん(左)と哲平さん

朝陽さんはセミや海の生き物、哲平さんはクワガタやカブトムシなどに仕上げました。

大満足の仕上がりに!

・(紙すきや色柄付けは)最初は難しいと思ったけど、すごく楽しかった。
・あんなにいっぱいのペットボトルが集まっているのを初めて見て、驚いた。

・牛乳パックを使って紙すきができるのを初めて知ったし、子どもたちが見学も体験も楽しそうに取り組んでいたのがうれしかった。
・今後のごみの分別や出し方の勉強になった。

射水市ミライクル館
[住所]射水市西高木1150
[開館時間]9:00~17:00
[休館日]火曜、年末年始

牛乳パックを使った紙すき・色柄付け体験のほか、ペットボトルで風車作り、新聞紙でエコバッグ、広告紙でペン立て作りの各体験もある。体験時間は1~3時間。要予約。
https://www.city.imizu.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=5544