3月1日に始まったwebunプラスの「とみふる」は、新聞記者が書くウェブ独自のニュースプラスを中心に、復活したスポーツマガジン「T’SCENE」や著名人コラムなど12月末までに500本近い話題を有料会員向けに毎日公開しています。この中からデジタル編集本部の記者が選りすぐりの記事を選び、10位から1位までをランキング形式で紹介します。
※2023年12月掲載記事を再掲
10位 出没続くクマ、駆除への抗議が「共存の妨げに」(11月20日)
・クマが出ると、駆除か共存かと当事者不在の「安全地帯」で議論が起きる。現場となった富山から一石を投じた(K部長)
・人身被害が出た地元の新聞社が書くべき記事であり、読者の皆さんに考える材料を提供できたのではないか(S部次長)
9位 高岡と言えばこの味!吉宗の「カレーうどん」【地元愛されメシプラス】(3月27日)
・当初の人気はカレーではなかったという。長く続く店には人間のドラマがあり、愛される理由があった。記事を読んで懐かしくなり、すぐに食べに行った(K部長)
・なじみのある店が登場すると、やはり読んでみたくなる(Y部次長)
8位 フォロワー15万人「メロンパンナ」菊野樹奈(奥田中出)はバレーV2で輝く(10月14日)
・およそスポーツには似合わないタイトルだが、中身は女子バレーの話題。常に閲覧上位に入り、ランキングが「ランキング」を呼んでいる(K部長)
・定期的にランキングに入ってくるところが興味深い。そのジャンルに詳しい人ならではの人選が光った(H部次長)
7位 「難問はゲーム感覚」「解けない!が楽しい」リケジョに聞く理系の魅力(11月2日)
・文系記者が「リケジョ」に聞くスタイルが新鮮だった。ものづくり県として、女性の地元定着にもつながる視点は企業の採用担当者にも参考になる(K部長)
・理系に行き損ねた女子の1人として共感しながら読んだ。記者との見解の違いが面白かった。理屈より実体験。生で聞く話には訴求力がある(M部次長)
6位 クマが出るから熊野川? 地名の専門家が解説した「共通点」とは(12月3日)
・クマへの関心が高まっている時に、多くの人がなんとなく疑問に感じていた点について明快に答えを提示した(H本部長)
5位 日本一高い駅舎の内部に迫る、乗り換え「8分」楽しむ仕掛けも、北陸新幹線敦賀駅(12月24日)
・軽いタッチの読み物に仕上げてあるが、取材や内容が深い。「越後湯沢ダッシュ」は同世代であれば緊張感が走る言葉だ。開業前に「乗り換え8分」を実証する続報を待ちたい(K部長)
4位 「膝の上に座れ」「おしゃれしろ」女性県議、嫌がらせに動じぬ強さも(4月26日)
・県議選直後にインタビューし、紙面とデジタルの両方で展開した骨太の記事。webunプラスでは紙面と異なる女性議員に対するハラスメントという切り口に重点を置いて具体例を紹介した(H本部長)
・令和の時代に「まだあったか」という低レベルなハラスメント。女性議員のなり手不足の一因になってはいないか。勇気を持って顔出し取材に応じてくれた4県議に敬意を表したい(K部長)
番外編 コロナ「第9波」到来? 体調不安を感じたら(7月4日)
・この記事がランキングに入ると、それだけ市中に感染が広まっているという「バロメーター」として警戒していた。体調に異変を感じたり、症状に苦しんだりする読者に有益な情報を与えられたとすれば、体験記を書いた記者も本望だ(K部長)
・初報は2022年、「とみふる」が始まる前からよく読まれた記事。コロナが5類に移行された後も最新情報をアップデートし、多くのアクセスを集めた。行政上の取り扱いは変わっても、コロナに苦しむ人が大勢いることが浮き彫りに(H部次長)
3位 「立山あおぐ特等席」はどこだ、自治体で異なる〝推し山〟、景色1位は意外な場所(12月18日)
・一番身近な「特等席」で取材活動をする記者の素朴な疑問が出発点。意外なオチに納得した読者は多かったはず(K部長)
2位 【糸庄がのれん分け㊤】もつ煮込みうどんに「衝撃」、40年通ったファンが夢つかむストーリー(6月29日、30日)
・グルメと人物のストーリーという最強の組み合わせ。初稿を手にした際、あまりに原稿に熱量があり、1本ではなく㊤㊦の連載に分けた。テレビやウェブメディアにも「後追い」のような記事が出ており、高岡店は連日、大行列となっていると聞く(K部長)
1位 魚津の川から大物3匹、記者が捕獲大作戦、濃厚みそはウニの味(12月10日)
・記者が体を張った記事は単純に面白い(H本部長)
・自分で取って、調理して、食べるという体験型の記事。識者や専門家の見解も交え、最後まで飽きずに読むことができた。日頃の取材やプライベートで培った人脈をうまく活用している点も参考になった(H部次長)
・地元の知る人ぞ知る話を足をかけてルポ。記者の人脈、行動力、ユーモアに脱帽した(M部次長)
いかがでしたか? 2024年も、記者が書く、新聞記事とは切り口が異なる「とみふる」のデジタルニュースにご期待ください。(川渕恭司)