女子バレーボールVリーグ2部(V2)のGSS東京サンビームズに所属する菊野樹奈(富山市奥田中出)は、富山大4年生だった2022年11月に内定選手としてV2デビューを飾った。動画投稿アプリ「TikTok」で15万人以上のフォロワーを抱える「メロンパンナ」としての顔も持つが、ミドルブロッカー(MB)として「GSSの顔になりたい」と2023-24シーズンの飛躍を誓う。
全国優勝経験ある強豪校へ
菊野は富山市堀川小1年時にバレーを始め、セッターとして活躍した。奥田中進学後に身長が伸び、スパイカーに転向。JOC全国都道府県対抗大会に富山県選抜として出場したこともあり、県内外の高校からスカウトが舞い込んだ。顔見知りの先輩がおり「練習参加時に食べた寮の食事がおいしかった」ことから、古川学園高(宮城)へ進んだ。

古川学園と言えば全国優勝経験をもつ強豪校で、1年生の菊野は春高バレーからMBとしてレギュラーの座に就く。「緊張し、会場の雰囲気にのまれました」という初戦で敗れた相手、大和南(神奈川)のMBには山口真季(現KUROBEアクアフェアリーズ)がいた。菊野は大学時代に2度、国体富山県選抜チームに選ばれ、アクアの選手と共闘することになる。山口とはこの春高での思い出話などで盛り上がったという。

高3時、留学生のバルデス・メリーサ(現PFUブルーキャッツ)が入学し、戦力がアップしたチームは、インターハイで富山第一高をストレートで破っている。妹が富山第一高バレー部1年にいたことも