もつ煮込みうどんで有名な富山市の「糸庄」が、初めて“のれん分け”を行った。糸庄アピタ店のパート従業員だった望月ゆかりさん(54)が独立し、地元・高岡市で新店を開く。望月さんは10代の頃からもつ煮込みうどんを食べ続ける筋金入りのファン。並々ならぬ熱い思いで、長年の夢を実現させた。

もつ煮込みうどんの味に衝撃を受けたと話す望月さん=富山市上袋の糸庄アピタ店

 糸庄は1972年創業。運営会社「越州」(富山市)が市内で2店舗を構える。看板商品のもつ煮込みうどんは、当時調理用として価値が低かった豚もつを活用しようと考案された。

看板商品のもつ煮込みうどん。赤巻かまぼこが彩りを添える

 土鍋のふたを開けると、湯気と共に食欲をそそるみそとニンニクの香り

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