富山県内でクマの出没が続いている。県のまとめによると11月28日現在、今年のクマ出没件数は過去10年で最多となる1010件。webunプラスでは、県内で確認された出没地点を時系列で表示する地図を作成。秋以降、出没が急増している様子が見て取れる。
地図は富山県ツキノワグマ出没情報地図「クマっぷ」を基に作成。2016年~2025年11月27日までの目撃・痕跡情報を集約した。地図を実際に再生してみると、春先は山沿いが中心だった出没が、夏から秋にかけて平野部へと拡大した様子が分かる。特に中山間地と市街地の境界にあたる地域で目立つ。
目撃や痕跡があった地点を可視化する地図も作った。出没件数が多いエリアほど大きな円が表示される。目撃・痕跡情報のため、クマの生息地域を示すものではないが、人とクマの活動エリアが重なりやすい場所を大まかに知ることができる。地図を拡大すると、詳しい出没傾向が分かるほか、年別・月別でも出没地点を確認できる。
県はツキノワグマ出没警報を発令。クマの家屋への侵入を防ぐため、住宅・車庫・倉庫等の戸締まりを徹底することや、柿の木など利用する予定の無い果樹は早めに実を取り除くか木を伐採するなどの対策を呼びかけている。
柿を除去中にクマに襲われたケースもあるため、複数人で作業することや付近でクマの出没情報があったら行わない、ヘルメットを装着するなどの対策も必要としている。
万が一、クマに遭遇した場合は、刺激しないでゆっくり距離をとり、建物や車の中に避難することが第一。避難が間に合わない場合は顔面や頭部への攻撃を避けることが優先となるが、確実に命を守ることができるという保障はない。自治体の防災メールや防災無線、公式SNSなどで公開されているクマ出没情報や、県がウェブ上で公表している「クマっぷ」などを活用し、遭遇を避けることが大切だ。(本田健司)
