女子バレーボールVリーグ2部(V2)でのプレー経験を持つ菊野樹奈じゅな(富山市出身)は、スポーツインフルエンサーとしての道を歩み始めている。東京都の企業「Uniiique」が8月、アスリートやスポーツ好きのクリエーターに特化した事業部「CONNECT」を新設し、運用を始めた。その一員に加わった菊野は、選手時代からSNSのアカウント名にちなみ「メロンパンナ」として人気を集めてきた実績があり、その総フォロワー数は26万人超。さらに富山県内のクラブチームでバレーを続け、チームを全国大会出場へと導くなど、実力と華やかさを兼ね備えたアイコンへと自らを昇華させている。(横田直)

175センチの身長を生かし、菊野はスパイクやブロックで躍動する

V2チームで主力としてプレー

 菊野は富山大女子バレー部の主将を務めていた4年時、V2のGSS東京サンビームズ(当時)に内定選手として加入した。22-23シーズンにデビューし、本格参戦となった23-24シーズン、序盤戦からミドルブロッカー(MB)のレギュラーとしてスターターに名を連ねた。ただ、チーム状態はなかなか上向かず、開幕から続く連敗を止められなかった。最終戦に初勝利を挙げ、1勝17敗の最下位でシーズンを終えている。

 終盤戦、菊野の姿はコートにもベンチにもなかった。仕事とバレーの両立などに関する悩みからコンディションを保てず、チームを離れていたという。

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