時代を経て多くの人が行き交ってきた富山駅とその周辺には、富山の歴史や文化、産業を学べるスポットがたくさんあります。「とやま観光推進機構」の吉田さち代さんに3つのコースをナビゲートしてもらいました。さあ、小さな旅に出掛けましょう!

薬は江戸時代から続く、富山の伝統産業の一つです。「越中富山の薬売り」として親しまれた売薬(ばいやく)さんたちが、全国の家庭を訪ね歩いて常備薬を預け、半年から1年後に使った薬の分だけお金を回収するという行商を行っていました。そのおかげで富山は日本中に“薬都とやま”として知られることとなり、現在でも医薬品の生産売上額は全国トップクラスを誇る、県を代表する産業となっています。

■きっかけづくり

「どうして富山は薬の街と呼ばれているか知ってる?」
親子で話し合ってみましょう。

■調べてみよう

  • ルーツはなんと300年前!薬都とやまの始まりを知ろう
  • どんな薬を作っていたの?
  • 薬売りと紙風船の関係とは? 
  • 先用後利って?

■行ってみよう

“薬都とやま”の歴史を知るスポット巡りツアー

① 富山駅前ビルCiC前にある売薬さん像からスタート!
当時の行商に出かけていく売薬さんの出で立ちが見られます。

<移動>
路面電車「新富町」で乗車し、「丸の内」で下車

② 富山城址公園で、前田正甫(まえだ まさとし)公像見学
富山藩2代藩主、前田正甫は、富山の薬業の祖と言われています。全国に富山の薬の良さを知らせることとなる、ある出来事とは?
住所:富山市堤町通り1丁目3−5

<移動>
「大手町」からセントラムに乗り、「グランドプラザ」下車

③ 池田屋安兵衛商店(いけだややすべえ)
「反魂丹(ルビ はんごんたん)」を製造販売している池田屋安兵衛商店で、昔ながらの道具を使って丸薬づくりを体験してみましょう。
住所:富山市堤町通り1丁目3−5

④ 島川あめ店
池田屋安兵衛商店近くのあめ屋さん。薬とあめ、一見何の関係もなさそうな二つですが、実はあめは丸薬づくりには欠かせない材料なのです。その理由を調べてみましょう。
住所:富山市古鍛冶町6−7

■さらに足を延ばして

富山売薬についてもっと深く調べるなら、富山市民俗民芸村にある売薬資料館がおすすめ。貴重な資料を多数展示しています。
住所:富山市安養坊1118-1

(公社)とやま観光推進機構
TEL: 076-441-7722
とやま観光ナビ
https://www.info-toyama.com