私たちに今足りないもの。それは厚さです。いつの間にか、あの商品もこの商品も薄く、小さくなって、寂しい。暑さを吹き飛ばすかもしれない、分厚いグルメで夏に打ち勝ちましょう!(暑さはもう十分です!)
(情報は取材時の内容です)
ひまわり亭(立山町)
ふわとろ卵が魅力 チャーハンオムライス

「チャーハンオムライス サラダスープセット」 (1,100円) 厚さは8cm。程よい塩気のあるチャーハンはこだわりの自家製チャーシュー入り
厚さの目安 8cm
卵5個を使うボリューミーなオムレツがチャーハンの上に鎮座する。スプーンを入れるとふわとろの半熟卵が広がり、チャーハンのうまみやケチャップの甘酸っぱさと混ざり合う。「定番だけではつまらない。洋食や和食と融合した新しい一皿を」。中国出身の店主・張傳偉(チョウ ツウァンウェイ)さんは、そう考えてこのメニューを開発。試行錯誤して理想の食感と形に仕上げた。

「中国蘭州牛肉麺」(1,200円) 水曜限定の人気メニュー。麺の形状は2種あり、牛骨や親鶏を煮込んだ薬膳スープがよく絡む
定番から本格中華までそろうメニューの中で、北陸ではまだ珍しい「中国蘭(らん)州牛肉麺」にも注目したい。注文ごとに作る手延べ麺は、もちもちで滑らか。スープの深い味わいにきっと魅了されるはずだ。

店主の張傳偉さん
魚卸問屋 はりたや(魚津市)
ぶりんとした歯応え 極厚切りのますずし

「極厚切り鱒寿司『饗』」(3,500円) マスはチリ産トラウトサーモン、コメは国産のコシヒカリとてんたかくをブレンドして使う
厚さの目安 2cm
「極厚切り鱒(ます)寿司『饗(もてなし)』」に包丁を入れる。現れた断面に目を疑う。マスの厚さが1cmほどある。ますずし自体の厚さは約2cmなので、マスと酢飯の割合がほぼ同じだ。「県内一の厚切りますずしを作りたくて」と社長の鍼田隼平さん。いたずらっぽく笑いながら、商品への自信をのぞかせる。
押しずしだが、酢飯は握りずしのようにふわっとやわらかい。レアに仕上げたマスは分厚いだけにぶりんとした歯応えをしっかり感じられる。贈答品として人気というのがうなずける。胸を張って贈りたい逸品だ。ぜいたくな余韻に浸ってもらえること間違いなし。

「究極の昆布〆 ばい貝」(1,800円) バイ貝は富山湾産。高級天然昆布で締めており、風味が他と違うという。バイ貝のほか、ヒラメやアオリイカなどもそろえる

左から社長の鍼田隼平さんと工場長の四十万修久さん、店長の八木由起子さん
撮影:南部スタジオ