いてつく寒さがこたえる季節、私たちを救うのはスープ。
お出かけ先で寒い思いをしたら、お店に駆け込んで注文。
器を両手で持って暖を取りたい。
おうちにいろんな種類をストックして、ゆったり味わいたくもなる。
栄養が取れてほっと一息。体と心に染み渡る、そんなスープが恋しい。(情報は取材時の内容です)
氷見牛ステーキ&ワイン レストラン トロイカ(氷見市)
ステーキと二枚看板 こく深いパイスープ

「キノコのパイスープ」(880円) パイは生地から手作りし、具材たっぷりで食べ応え十分。昼はステーキランチのセットとして味わえる
約70年にわたって地元で愛されるレストラン。看板メニューは氷見牛や国産牛を使ったステーキだが、一緒にオーダーしたいのがキノコのパイスープだ。「リピーターが増えて今では二枚看板です」と店主の谷内吉成さん。きれいな焼き色のついたパイ生地にスプーンを入れると、サクッと心地いい音が響く。パイの下は熱々のコーンポタージュスープ。キノコのうまみとコーンの甘みがスープに溶け込み、まろやかでこく深い味わいが広がる。バターをふんだんに使ったパイは風味豊かで、そのまま味わうもよし、スープに浸して食べるもよし。好みに合わせて楽しんで。

「ステーキランチ サラダ、キノコのパイスープ付き」(3,201円) 国産牛ステーキのランチは2,057円から用意。口の中でじゅわっと広がる肉のうまみがたまらない。写真のほかにライスが付く

店主の谷内吉成さん
bakery&cafe KARVAN(カールヴァーン)(魚津市)
栄養たっぷり 季節野菜のポタージュ

「季節野菜のケークサレセット」(1,680円)の一例
この日は「ほうれん草のボーンブロスポタージュ」と「さつまいもと豆乳クリームチーズのケークサレ」。写真のほかに「エチオピアの野生のコーヒー」が付く
ポタージュスープにこだわるカフェが魚津市にある。グルテンフリーのパンや低糖質の焼き菓子が人気の「bakery&cafe KARVAN」だ。フランス発祥の総菜系ケーキ「ケークサレ」とセットで提供するポタージュには、季節の地元野菜を使用。栄養素をたっぷり含む鶏の骨を煮込んだ「ボーンブロス」というだしを合わせ、素材のうまみが染み渡る優しい味わいに仕上げた。米粉を使ったケークサレはふんわりとやわらかく、スープとの相性もぴったりだ。

「コーヒー×ケーキセット」 (1,250円)の一例
店頭に並ぶケーキから好きなものを一つ選べる。写真は、地元産のリンゴを使った「アップルアーモンドケーキ」
2024年9月に富山市から魚津市内へ移転した。田園風景に囲まれたのどかな場所で、身も心も安らぐひとときを今後も届けていく。

オーナーの金坂諭志さん(左)、妹で調理担当の佳子さん
撮影:南部スタジオ