庭先に、街路に、花咲き誇る春。
心弾ませてくれる花を、お皿の上でも楽しみませんか。花をモチーフとしたお菓子や、食用花「エディブルフラワー」を使った料理など、見入ってときめき、食べてハッピーになる“花盛り”のお店、そろえました。(情報は取材時の内容です)
ケーキハウスミユク(黒部市)
季節の花とハーブをちりばめて

鮮やかなピンク色が目を引くアイシングクッキーと、イチゴやアーモンドの風味が楽しめるクッキーの詰め合わせ。アイシングクッキーには、季節のエディブルフラワーとともに、カモミールやローズといった数種類のハーブをちりばめた。見た目はもちろん、ハーブの華やかな香りからも春らしさが感じられる。

店頭での販売のほか、オーダーメードのスイーツの注文も受け付けている。最近はエディブルフラワーや生花を添えたケーキのオーダーが増えているそう。花をあしらったスイーツは、いつだって幸せを届けてくれる。

ローズギャラリーカフェ 大和富山店(富山市)
心ときめくビビッドな一皿

バラのプリザーブドフラワー専門店「ローズギャラリー」に併設するカフェ。「お花を食す」をコンセプトに、全てのメニューがエディブルフラワーで彩られている。

「食用花は美しいだけでなくおいしくて栄養価が高く、食べてファンになる人も多いです」と店長の高見澤静江さん。おすすめの「お花畑のオムライス」は、オムライスの黄色と野菜のグリーン、赤や紫色のエディブルフラワーが織り成すビビッドなビジュアルに心が躍る。アイスやケーキなどが層になったドルチェパフェ、略して「ドルパ」にも食用花が。きめ細かな演出に会話も弾みそうだ。

vege&bar シンバル(富山市)
食用花の風味と華やかさを生かす

旬の野菜の上にビオラやボリジといった愛らしい花があしらわれ、口に入れるのが惜しいほど繊細。お花畑のような「花と大地のサラダ」は、いつまでも眺めていたくなる。野菜は地元産のほか、自家菜園で育てたものも使用。少量だが自家栽培の食用花を取り入れることもあるという。

「エディブルフラワーは、自分の料理にとってハーブのような存在です」とオーナーの山本真司さん。「甘みや苦み、酸味など品種によって味わいもさまざまで、料理の見た目だけでなく風味にとっても大切な存在です」と魅力を語る。味にも注目してみて。

撮影:南部スタジオ