庭先に、街路に、花咲き誇る春。
心弾ませてくれる花を、お皿の上でも楽しみませんか。花をモチーフとしたお菓子や、食用花「エディブルフラワー」を使った料理など、見入ってときめき、食べてハッピーになる“花盛り”のお店、そろえました。(情報は取材時の内容です)

ケーキハウスミユク(黒部市)

季節の花とハーブをちりばめて

「おはなのicing cookie詰め合わせボックス」(1,080円)アーモンドペーストを練り込んだアイシングクッキーを含む4種類のクッキーをぎゅっと詰め込んだ。内容は季節によって変わる

鮮やかなピンク色が目を引くアイシングクッキーと、イチゴやアーモンドの風味が楽しめるクッキーの詰め合わせ。アイシングクッキーには、季節のエディブルフラワーとともに、カモミールやローズといった数種類のハーブをちりばめた。見た目はもちろん、ハーブの華やかな香りからも春らしさが感じられる。

「季節のババロアとお花のentremets」(5,940円)
※店鋪受け取り不可。配達希望日の2週間前までに要予約
イチゴのムースとチーズケーキの2層の味わい。ケーキの容器にメッセージを添えられるので、遠方に住む友人へのプレゼントにおすすめ

店頭での販売のほか、オーダーメードのスイーツの注文も受け付けている。最近はエディブルフラワーや生花を添えたケーキのオーダーが増えているそう。花をあしらったスイーツは、いつだって幸せを届けてくれる。

スタッフの吉田桃子さん

ローズギャラリーカフェ 大和富山店(富山市)

心ときめくビビッドな一皿

「お花畑のオムライス」(1,320円)エディブルフラワーと野菜がたっぷりとあしらわれ、実にフォトジェニック。オーガニックトマトソースやローズドレッシングをかけて味わえる

バラのプリザーブドフラワー専門店「ローズギャラリー」に併設するカフェ。「お花を食す」をコンセプトに、全てのメニューがエディブルフラワーで彩られている。

「ドルパ NIJI」(1,100円、期間限定)ミントクリームや紅茶のアイスなどを重ねた爽やかなパフェ。虹をイメージしたマーブルアイスの淡いグラデーションがかわいらしい。14時から注文可

「食用花は美しいだけでなくおいしくて栄養価が高く、食べてファンになる人も多いです」と店長の高見澤静江さん。おすすめの「お花畑のオムライス」は、オムライスの黄色と野菜のグリーン、赤や紫色のエディブルフラワーが織り成すビビッドなビジュアルに心が躍る。アイスやケーキなどが層になったドルチェパフェ、略して「ドルパ」にも食用花が。きめ細かな演出に会話も弾みそうだ。

店長の高見澤静江さん

vege&bar シンバル(富山市)

食用花の風味と華やかさを生かす

「プレミアムコース」(6,000円、飲み放題120分付き)※写真は一例(2人分)「花と大地のサラダ」(手前中央)をはじめパスタや肉料理など全7品。3日前まで要予約、3人から受け付ける

旬の野菜の上にビオラやボリジといった愛らしい花があしらわれ、口に入れるのが惜しいほど繊細。お花畑のような「花と大地のサラダ」は、いつまでも眺めていたくなる。野菜は地元産のほか、自家菜園で育てたものも使用。少量だが自家栽培の食用花を取り入れることもあるという。

「季節野菜の豆乳ポテトムース風」(870円)豆乳クリームを加えたマッシュポテトに季節の野菜をまとわせた。塩味の利いたブラックオリーブのクランブルとともに味わう

「エディブルフラワーは、自分の料理にとってハーブのような存在です」とオーナーの山本真司さん。「甘みや苦み、酸味など品種によって味わいもさまざまで、料理の見た目だけでなく風味にとっても大切な存在です」と魅力を語る。味にも注目してみて。

オーナーの山本真司さん。自家農園で野菜やエディブルフラワーを栽培している

撮影:南部スタジオ