お母さんは、K君の保育園時代の連絡ノートを、中学生になった今も大切にしています。度々読み返し、悩みを解決する手掛かりを得たり、また息子の成長を実感したりしています。「当時は自分の気持ちを誰かに聞いてほしくて、無我夢中で書いていました。そうしないと悩みの渦にのみこまれてしまいそうだったので」
K君が年少クラスになったばかりのころも、そうでした。職場を変わったばかりで、ただでさえ忙しくストレスを抱えているのに、家ではK君が泣いて暴れる日々。夫の帰りは遅い。イライラして息子に優しくできない自分に、さらに腹が立つ。

お母さんが苦しい胸の内を書き綴った連絡ノート(一部修正しています)
実家の母に助けてもらうことで、何とか心に余裕を持たせようとはするものの、ある言葉がよみがえり心が重くなります。
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