第4回「“自分で考えて動く”ってどうやって動くん?」から続く
・友達が、先生に「髪の毛少ないなー」と言う。
・友達が、先生を下の名前で呼び捨てにする。
・友達から、ふざけて体操服を投げつけられる。
K君が6年生になって「学校が嫌だな」と感じるようになった理由の一つが、教室で起きるこんな出来事でした。日ごろから仲の良さそうなクラスだと感じていたお母さんは、K君の話を聞き「きっと他の子は笑ってスルーしてるんだろうな」と思いました。
ただK君にとっては、どれも嫌なこと。たいていは何も言わずに見ていましたが、一緒にやるように言われたこともありました。そんなことが度重なり「友達に合わせることに疲れた」と言います。

(画像提供:PIXTA)
これまで楽しかった学校が、6年生になった途端、最高学年としての行動が求められ、授業も難しくなり、反抗期を迎え少しずつ変化していくクラスメートたちの雰囲気にも馴染めないー。家に帰ると、学校のことを考えるのが嫌でゲームばかりするようになりました。そして、
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