前回は、風邪を引いたときにおすすめのメニューとして、タンパク質が豊富に取れる「卵とシラスの雑炊」を紹介しました。
今回は、のどごしが良くて食べやすく、野菜がたっぷり取れる「カボチャのすいとん汁」をお伝えします。
風邪を早く治すためには栄養価が高くて消化が良く、飲み込みやすい食べ物が適しています。
すいとんはつるっとしてのどごしが良く食べやすく、エネルギー補給もできます。
また、今回のレシピでは、カボチャ、白菜、大根、ニンジン、ネギと、ビタミンCやカロテンを含む野菜を豊富に取り入れました。
特に、カボチャは抗酸化作用のあるビタミンA、Eも多く含んでいます。ほんのりした甘みで、ほくほくした食感が食べやすいので、風邪を引いたときは、ぜひ取り入れたい食材です。
体が弱って食欲がないときは温かい汁物が食べやすく、汗で流れた水分も補給できます。
■カボチャのすいとん汁
【材料】2人分
- カボチャ … 80g
- 白菜 … 80g
- 大根 … 50g
- ニンジン … 20g
- ネギ … 30g
- エノキダケ … 20g
- 水 … 300ml
- 顆粒だし … 小さじ1/2
- みりん … 6ml
- しょうゆ … 3ml
- みそ … 大さじ1と1/3
- ▼すいとん(6個分)
薄力粉 … 35g
塩 … 1つまみ
水 … 大さじ2
【作り方】
- ボウルにすいとんの材料を全て入れ、混ぜます。耳たぶくらいの硬さになったら、休ませておきます。
- カボチャ、白菜は一口大、大根、ニンジンはいちょう切り、ネギは大きめの小口切りにします。
- エノキダケは石づきを取り、2cm程度の幅に切ります。
- 鍋に水、顆粒だし、みりん、しょうゆ、2の野菜を入れて煮ます。野菜に火が通ったら、エノキダケを入れ、みそをといて加えます。
- 1のすいとんを6等分して4に落とし、3~4分ほど煮ます。すいとんにつるんとした透明感が出てきたら、お椀に盛ります。
【栄養成分】1人分
- エネルギー:145kacl
- たんぱく質:4.5g
- 脂質:0.9g
- 炭水化物:29.7g
- ビタミンB1:0.11mg
- ビタミンB2:0.11mg
◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆
管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。