前回は、風邪を引いたときにおすすめの食事について、ご紹介しました。
風邪を早く治すためには栄養価が高いもの、そして、消化が良く、飲み込みやすい食べ物を選びます。
今回は、消化しやすいメニューについてお伝えします。
おすすめは、おかゆ、雑炊です。よく煮てあるため消化が良く、水分を一緒に取ることができます。
風邪を引いたときは栄養価が高いタンパク質を取るのがおすすめですが、牛肉や豚肉、青魚など脂質が多い食材は消化が悪く胃腸に負担をかけるため、避けた方がいいです。
一方、卵やシラスなどは脂質が少なく、体調がすぐれない場合は良いタンパク質となります。
「卵とシラスの雑炊」をご提案します。
食材は加熱することで消化しやすくなりますが、卵の場合、固ゆですると消化が悪くなるため、半熟や温泉卵の状態が良いでしょう。
体調がすぐれないときは、ホウレンソウも良く火を通しましょう。ホウレンソウの代わりにニンジン、ネギを使ってもいいです。
今回はめんつゆで味付けしましたが、みそを使っても、とてもおいしいです。
■卵とシラスの雑炊
【材料】2人分
- ホウレンソウ … 50g
- 卵 … 1個
- めんつゆ(3倍濃縮) … 小さじ2
- 水 … 300ml
- ごはん … 200g
- シラス … 20g
【作り方】
- ホウレンソウをゆで、長さ3cm程度に切ります。卵は溶きほぐしておきます。
- 鍋にめんつゆと水を入れ、中火にかけます。ごはんを入れて、ほぐしながら煮ます。ごはんが汁を吸ってきたら、ホウレンソウとシラス、卵を加えます。
- 卵に火が通ったら(半熟状がベスト)、器に盛りつけます。
【栄養成分】1人分
- エネルギー:224kcal
- たんぱく質:8.6g
- 脂質:3.2g
- 炭水化物:38.4g
- カルシウム:49mg
- 鉄:1.2mg
- ビタミンB1:0.08mg
- ビタミンB2:0.17mg
◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆
管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。