
HSSって知っていますか?
HSP(ひといちばい敏感な人)とは違います。
スペル1つ違うだけなので、ややこしいけど((´∀`*))
HSS(High Sensation Seeking)とは、「刺激を求める人」のことで、新しい人との出会いや、新しい経験など、変化に富んだ刺激を、多少のリスクを負ってでも、どんどん求めていくタイプです。
私は、HSPの気質も、HSSの気質もあります。どちらも強くて、自分でも、自分の感情についていけないことが、多々あります。
この2つの気質を併せ持つと、
「たくさんのことに興味があってすぐに夢中になるのに、やっているそばから飽きてしまう」
というようなことがあったり、
また、
「人をハッピーにしたい気持ちが強すぎて動き回るあまり、自分の充電が切れていたことに気がつかない」
ということが、よくあったりします。
そして、その都度、気分が高ぶってハイテンションになったり、落ち込みが激しくて、もう死にたい……と思ったり。
感情の起伏についていけないほど振り回されて、クタクタになります。
しかも、厄介なことに、その波は突然やってきます。
きっと何もかもうまくいく!という幸せな感情に浸っていた次の瞬間にはもう、何もかも嫌になって投げ出して、消えてしまいたくなっているのです。
さっきまで、すごくわくわくして歌いだしたい気分だったのに、次の瞬間泣きたくなっているのです。
まるで2人の人格が、入れ替わり立ち替わり、自分を支配しているのではないか、と思うほどです。
HSPは、ただでさえ、普通の人が感じないようなささいなことでも、すべて受け取っているので、自覚はなくても、1日生きていると、たくさんの刺激を受けています。
気をつけなければいけないのは、HSPにとっては、嫌なことだけでなく、うれしいことも、大きな刺激になることです。
刺激追求型のHSSは、さらにハッピーを求めて、動きすぎてしまいます。
すると、当然、体は許容オーバーになりますので、自分ではもっともっと、と思っているのに、体がストップをかけて、動かなくなります。
もう自分は何もかもだめだ……と急に脳が支配されたような感情になるのは、体が、「疲れた」という信号を送っているときだと思います。
だからこそ、HSPでHSSの人は、意識して、ダウンタイム(休憩)を取る必要があるのです。
HSSにとって休むことは、とても難しいことだけど、そのバランスをうまく取れるようにならなければ、と思います。
この夏は、近年なかったほど、新しい人と毎日のように出会ったり、新たな試みをしてみたり、緊張と興奮の連続でした。
私は、幸せでたまらなかったのですが、微熱が1カ月以上続き、食欲もなく、精神状態が不安定になり、動きすぎていたのだとわかりました。
これ以上がんばらないように、体が止めてくれていたのですね。
なぞが解けて、すっきりしたとたん、熱も下がっていきました。
◆太田知子(おおた・ともこ)◆
1975年、東京都生まれ。主に子どものイラストを中心に描くイラストレーター。小学生と中学生の2児の母。
著書『子育てハッピーたいむ ななとひよこの楽しい毎日』1~3。『りんごちゃんと、おひさまの森のなかまたち』1~5。
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