こんにちは!MASAKOです。
富山県西部で昔から食べられてきた家庭の味、「よごし」。茹でた葉野菜を細かく刻み、味噌で炒めた素朴なおかずです。

今回は、私のおばあちゃんから教わった「よごし」を基にしたレシピを紹介します。

この時期が旬のカブの葉に、ちりめんじゃこの旨みと香ばしい味噌の香りが合わさった、やさしい味わいのおにぎりです。かつおだしのうま味をほんのり効かせて、油を使わずに仕上げることで、素材の味がしっかり感じられます。

しおれやすいので、葉付きのカブを見かけたら新鮮なうちに調理してみてください。
素朴ながらも噛むほどに旨みが広がり、冷めてもおいしいのでお弁当にもぴったり。

大根の葉でも代用できます。大根葉を使うと少し香りが強く、より香ばしい味噌風味のおにぎりになります。

この季節に手に入る葉っぱで、味の違いを楽しんでみてください。

県西部の郷土料理〝よごし〟をおにぎりに込めて

【材料】(2人分)
・かぶの葉(または大根の葉)…1束分
・ちりめんじゃこ…大さじ2
・味噌…大さじ1
・かつおだし(またはほんだし少々)…小さじ1〜2
・ごはん…お茶碗2杯分
・塩…少々

【作り方】
①かぶの葉を細かく刻む

②フライパンを中火にかけ、かぶの葉とじゃこを油を使わずに炒める。

③葉がしんなりしたら、味噌とかつおだし、塩を加えて全体にからめる。

④温かいごはんに③を混ぜ、握る。

味噌とだしの香りがふんわり立ちのぼるたびに、台所で葉を刻んでいたおばあちゃんの手元を思い出す——

よごしの素朴な味わいが、握った手のぬくもりと一緒に広がる。そんな懐かしくてやさしい秋のおにぎりです。

おすすめポイント♪

・カブの葉はやわらかくやさしい風味、大根葉は香り高く力強い味になります。
・かつおだしを加えることで、味噌の香りがまろやかに。家庭の味にぐっと深みが出ます。
・焦げないようにじっくり炒めると、味噌の香ばしさが引き立ちます。
・トースターで軽く焼くと香ばしさアップ! 焼きおにぎり風にしても美味しいです。
・冷めてもおいしく、秋の行楽弁当やおにぎりランチにもぴったりです。

◆MASAKO(まさこ)
JA職員として20年間、氷見市の特産物の栽培・販売に携わる。農産物のおいしさをもっと多くの人に届けたいと、農業グループ「sympathy_pastime(シンパシーパスタイム)」を発足。生産したお米は氷見市のふるさと納税返礼品にも選ばれている。〝おいしいお米がもっとおいしくなる〟をテーマにイベント出展や軽食販売にも取り組んでいる。氷見市在住。Instagram
いつもよりちょっとだけ手間を掛けた料理を、ゆっくりと味わう。そんな休日のひとときが、心と体の栄養になります。
休日が楽しみになるレシピ、第2木曜日は「ノリノリ♪おにぎり」編、第3木曜日は「糖質オフクッキング」編、第4月曜日は「旬のお野菜 ときどき発酵食」編、第4木曜日は「ゆる薬膳」編をお届けします。