【体験レポート】私たちが行って来ました!
 

岡本 順子さん(射水市)
、慶子さん(小学2年)

スポット

池田屋安兵衛商店(富山市)

池田屋安兵衛商店の創業は1936(昭和11)年で、和漢薬種問屋として富山市中心部の現在地に開店しました。店内にはさまざまな薬が置いてあります。レトロなデザインのものもあり、見ているだけで楽しいです。

体験の様子

丸めるのは難しい

代表的な製品に胃腸薬の「反魂丹」があります。反魂丹の歴史は江戸時代までさかのぼります。富山藩2代藩主・前田正甫が、腹痛に見舞われた大名に反魂丹を与えるとたちまち痛みが治まり、効き目に驚いた藩主たちが販売を求めたそうです。

店長の千石章さんに案内してもらい、昔ながらの丸薬作りを体験しました。

まずは薬の原料を練ったものを製造機に入れます。左手でレバーを押し出すと薬の材料がにょろっと出てきます。右手に持ったヘラで、材料を細かく切り分けて並べます。

持ち手のついた板を材料の上にのせ、優しく円を描くように丸めると完成です。丸薬を丸める際に板を回しすぎたりして薬同士がくっついたので大変でした。娘は「薬を丸める作業は難しいけど、出来上がりを見るのが楽しかったです」と話していました。

くすりといえば、富山のワケ

全国第1位…富山県が生んだ配置薬業は300年以上の歴史を持ちます。県のまとめによると、人口10万人当たりの医薬品製造所数は7.3カ所(2022年)で、全国1位。2位の奈良県の2.7カ所を大きく引き離しています。

施設情報

池田屋安兵衛商店
住所:富山市堤町通り1-3-5

営業時間:9:00~18:00

メモ

体験は無料で、17:00までに来店を。個人の場合は予約不要。