今月のゆる薬膳レシピは「お酢」がテーマ!
そろそろ訪れる梅雨は、気温や湿度が高くなり細菌が増えやすくなるため、食中毒に特に気をつけたい時期です。また春の疲れが出てくるタイミングでもありますので、お酢の力を借りて乗り切っていきましょう☆
昔から「なます」や「寿司」など、日本食にはお酢を使った料理がたくさんありますね。おいしさだけではなく、お酢の様々な効果を利用していたと考えられています。
お酢に含まれる酢酸は、血圧を正常に保つ効果や、腸内環境を整え、脂肪の蓄積を抑制する効果が期待されています。さらに抗菌作用が強く、食品を傷みにくくする効果も期待できるため、食中毒予防に利用されることが多いのです。
薬膳的な効能としては、いらないものを外に出してくれる解毒効果、体力回復、血行を良くして血の滞りを解消するなど、疲れた身体にうれしいことが盛りだくさんです♪
お酢は種類も豊富です。
米酢はまろやかでコクがあり、甘みが少なくニュートラルな酸味なので、和洋中オールマイティーに使える万能選手!
黒酢は玄米や精米度の低い米、大麦などが原料で、発酵や熟成によって褐色になり、コクと旨味が強いのが特徴。アミノ酸が多く香りも増しているものが多いです。
りんご酢はその名の通り、りんごを発酵させて作ったもので、他のお酢に比べてカリウムが豊富。酸味がまろやかで飲みやすいため、薄めてドリンクやスイーツとして取り入れられている方も多いのでは。
今回は米酢を使ったシンプルなピクルスをお伝えします♪
きゅうりと人参のスティックピクルス
【材料】
・きゅうり 2本
・にんじん 半分
・ディル 少々
・レモンスライス お好みで
《ピクルス液》
・米酢 200ml
・水 100ml
・砂糖 60g
・塩 小さじ2
・唐辛子 1本
・にんにく 1片
・ローリエ 1枚
・粒黒こしょう 少々
・カルダモン 1粒
【作り方】
① にんにくとカルダモンを軽く潰し、他のピクルス液の材料とホーローの鍋に入れて中火にかける。ふ つふつとしたら弱火にして2分~3分煮て、にんにくを取り出す。
② きゅうりと人参をスティック状に、レモンは薄切 りにカットする。
③ 煮沸消毒した瓶に②とディルを入れ、粗熱を取ったピクルス液を入れる。
ピクルスは作ってから1日ほど置くと美味しくお召し上がりいただけます。
私は、砂糖はきび砂糖、塩はバリ島の海で作っているクサンバの塩を使用しました。ピクルスのようにシンプルなお料理は、素材と調味料の味がダイレクトに感じられるので、おいしい海の塩を使ってみてくださいね♪

富山やくぜん認定店で、ケータリングとお弁当専門店「AKKO.」代表。調理師、バランスボールインストラクターの資格も持つ。よく遊び、よく寝て、よく食べる店主による、料理とエンターテイメントを掛け合わせたお店作りを目指す。大学生の長男、小学生の双子姉妹、保育園児の次男、4児の母。富山市在住。Instagram
休日が楽しみになるレシピ、第3木曜日は「糖質オフクッキング」編、第4月曜日は「旬のお野菜 ときどき発酵食」編、第4木曜日は「ゆる薬膳」編をお届けします。