深酒を好まない若者が増え、夜の過ごし方が変わりつつあります。全国で人気を博す「夜アイス」の専門店が、県内で相次ぎオープン。「食事後にアイスを食べに行く」という新しいトレンドが上陸しました。そこで今回は「夜アイス」のほか、県内では珍しい「夜パフェ」や「夜カフェ」に注目します。アルコールが主役じゃない夜を、きょうは選んでみませんか。(情報は取材時の内容です)

Unfil(アンフィル、富山市)

ノンアルとスイーツのペアリングを気軽に

 5月にオープンしたカフェバー。店内はカウンターの他に、窓から街並みを見渡せるテーブル席もあり、肩肘張らずにくつろげる。「バーは入りづらいと感じる人にこそ来てもらえたら」とオーナーの木村陣さん。お酒だけでなくノンアルコールカクテルやカフェラテなども豊富で、カフェのように気軽に足を運べる。

左から「チョコテリーヌ」「エピスルージュ」(各800円)エピスルージュは余韻がふくよか。さっぱりとした甘さのテリーヌを引き立てる

 華やかな色合いのノンアルコールカクテル「エピスルージュ」は、ブドウジュースとトニックウオーターに、スパイスを漬け込んだカルピスを組み合わせた。爽やかな香りと複雑な味わいが広がる。自家製スイーツとのペアリングをじっくり楽しみたい。

「クレームブリュレ」(600円)注文を受けてから表面をあぶってパリパリの食感に。フードやスイーツも力を入れており、ほとんどが自家製
 

KISSA SPECIAL STARlims(キッサ スペシャル スターリムズ、氷見市)

静かな時間が流れる山あいのカフェ

 神奈川県から移住した代表の白川由美子さんとディレクターの石田卓也さんが、「氷見の美しさを多くの人に広めたい」と6月に古民家カフェを始めた。店名の「STARlims」は「星空に包まれた私の場所」を意味する造語。山あいに立つ店は日が落ちるとひときわ静かな時間が流れ、仕事帰りやドライブの休憩などさまざまなシーンで利用されている。

「季節のフルーツのタルト」(手前)、「カフェラテ」(600円)タルトは季節によってラインアップが替わり、値段は内容により異なる。スペシャルティコーヒーのカフェラテとともに味わって

 店内はテーブル席やソファ席のほか、窓に面したカウンター席があり、一人でも居心地がよい。メニューは旬のフルーツのタルトや、ナポリタン、えりすぐりの豆で入れるカフェラテなど幅広い。一息ついて気持ちを緩めたいときにぴったりの一軒だ。

「ナポリタン」(1,200円)自家製トマトソースを使用。シンプルながらうまみが際立つ
 

【閉店】Oahu Stand(オアフスタンド、高岡市)

ハワイ気分で楽しむ  夜限定のステーキ

 ハワイのオアフ島をイメージしたカフェは、日が沈んだ後も明るくにぎやか。ブランコが付いたカウンター席や、熱帯魚を眺めながらくつろげるテーブル席など、どこに座ろうか迷っている時間も楽しい。近所の人に気軽に来てほしいとの思いから、ロコモコをはじめとしたハワイ料理だけでなく、なじみ深い洋食メニューもそろえている。

「豚肩ロースステーキ 220g」(2,090円)玉ネギを煮詰めたこく深い自家製ソースはステーキと相性抜群

 夜限定の肉料理も見逃せない。「豚肩ロースステーキ」は上質な国産豚を低温でじっくりと焼いており、かむたびにうまみがあふれる。一人でゆっくり味わうのも、友人と一緒にサラダやポテトなどの一品料理とシェアするのもよさそうだ。

「ブルーハワイ」(550円)ノンアルコールのドリンク。オレンジピールやパッションフルーツのシロップが層になっている
 

撮影:南部スタジオ、さいとう写真事務所