第2回「お母さんが怖いからしゃべれんかったんじゃない?」から続く

小学3年生だったK君は、ある日、泣きながら家に帰ってきました。
「なんで学校ってあるん?」
「大人は信じられない」
「学校に行きたくない」
とお母さんに怒りをぶつけます。

話を聞いていくうち、教室で起きた出来事が見えてきました。

(画像提供:PIXTA)

掃除の時間でした。K君ら何人かの男子が三角巾を振り回して遊んでいると、先生が入ってきました。その日は担任が不在で、代わりを務めていた先生でした。教室に緊張が走ります。先生は三角巾をしていなかったK君に近づいてきました。

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