少子化に伴う生徒数の減少を背景に、富山県でも高校再編の議論が進んでいます。そこでコノコト編集室が高校再編についてアンケートを実施したところ、たくさんの疑問が寄せられました。みなさんの声をもとに、学校はどう変わるのか、これからの教育について富山県教育委員会に取材しました。
※アンケートは2025年7~8月にウェブサイト上で実施。259人から回答を得ました。
・高校再編の具体的な変化やメリットデメリットを知りたい
・なぜ統合して数を少なくするのか?
・自分の子どもはまだ小さいが、高校受験する時にどうなっているかを知りたい
・再編により、子どもの可能性へのチャンスが少なくなったり、格差や差別が大きくなったりしないようにしてほしい
・その場しのぎではなく、2世代くらい先まで考え、最良の判断をしてほしい
なぜ高校再編?
生徒数 14年後に3割減
県教育委員会は2038年度(令和20年度)までに、全日制の高校数を現在の34校から20校に減らす方針を示しています。主な理由は生徒数の減少です。県内の2026年の中学校卒業予定者数は8107人。これに対し、14年後の40年は5311人で、3割以上減る見通しです。県立、私立の各高校に現在と同割合で進学したとすると、県立の一つの学年は3クラスにも満たなくなってしまいます。これには、「子どもたちの学びの環境としてふさわしくない」「教育の質を保つには一定の規模が必要」といった意見が出ています。

時代に合った学びの必要性
県はこれまでにも2010年と20年の2度、統廃合などの形で再編を行いました。10年には43校から38校に、20年には38校から34校に減らしています。しかし、今後ますます人口減少が進むことに加え、科学技術の進展やグローバル化など、社会の変化に対応できる人材育成が必要―といった理由から、さらなる再編を検討。その工程をまとめた骨子が「新時代とやまハイスクール構想」です。
アンケートでは、そもそもの再編の理由や、それによる影響を心配する声、再編の具体的な道筋を知りたいといった声が寄せられました。生徒数は減り続ける一方で、学校数の調整は避けられませんが、これまでのような統廃合メインの再編のみにとどまらず、少子化やグローバル化など変化する現代に対応できるような学びの提供について、根本的な変革を考える必要がありそうです。
次回は再編が今後どのように進められていくのかについて紹介します。10日公開予定です。