前回は、ひな祭りの由来や料理についてお話しました。

今回は、ひな祭りによく食べられる「ハマグリのお吸い物」の作り方をご紹介します。

ハマグリの貝殻は、もともと対だったものだけがぴったり合い、別々の貝殻を合わせてもうまく重なりません。

ひな祭りでハマグリのお吸い物を食べるのは、大人になって、ハマグリの貝殻のようにぴったりと合う一人の相手と、末永く仲良く過ごせるようにという願いが込められています。

酒蒸しにしたり、焼いたりしても、よく食べられます。

砂抜きするのにひと手間かかりますが、プリッとした身はとてもおいしいです。また、汁物にすると貝のうまみが口いっぱいに広がります。

■ハマグリのお吸い物

【材料】2人分

  • ハマグリ … 2個
  • 三つ葉 … 6g
  • 昆布(3㎝角) … 1枚
  • 酒 … 大さじ1
  • しょうゆ … 小さじ1/2
  • 塩 … 少々

【作り方】

  1. ハマグリはバットなどに重ならないように入れ、3%濃度の塩水をヒタヒタに加えます。暗い場所に置き、砂抜きします。光が入る場合は、アルミホイルなどを上からかぶせます。
  2. 2~3時間たったらハマグリを取り出し、殻をこすり合わせて水で洗います。
  3. 三つ葉を、食べやすい大きさに切ります。
  4. 水300mlを入れた鍋に昆布、ハマグリを入れて中火にかけます。沸騰してきたら、あくを丁寧にすくい取り、弱火で2~3分煮ます。
  5. 貝が開いたら昆布を取り出し、酒、しょうゆ、塩を加えます。
  6. 椀に盛り、三つ葉をのせます。

【栄養成分】1人分

  • エネルギー:20kcal
  • たんぱく質:1.6g
  • 脂質0.2g
  • 炭水化物:1.0g
  • 鉄:0.5mg

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。