富山市内の幼稚園では「ついイライラしてしまうお母さん」をテーマに、講座が開かれ、親学び幼保推進リーダーの井本明美さんが進行役を務めました。
井本さん:まずはエピソードを読みます。

※県教委作成 親学びノート(乳幼児編)より
出典:富山県ホームページ『子育てネッ!とやま』
テキストのダウンロードはこちらから↓
http://www.pref.toyama.jp/sections/3009/hp/oyamanabi_note-nyuyouji_r1-07.pdf
井本さん:このお母さんの気持ち、分かりますか? テキストの右ページを記入してみてください。
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井本さん:皆さん、どんな時にイライラしますか?
Aさん:「(幼稚園の準備など)急いで」っていう時に限って、いつもはチャチャっとしか洗わない手を、石けんを使って念入りに洗っていた時。「それ今じゃないし!!」ってなる。
Bさん:子どもって、やってほしい時にやらず、やってほしくない時にやるんですよね。
Cさん:時間に余裕があれば「えらいねー」って言えるんだけど。時間的な余裕は、心の余裕につながる気がします。
Dさん:うちの子は、2歩、歩いたら、私の言ったことを忘れます。
「着替えてきて」って言ってるのに、途中で目に入ったおもちゃで遊び始めて。私が「何するんだっけ!」と言って、一度は思い出すんだけど、また少し歩いたら、違うものに目が行って…。「2歩ごとに、引っ掛からないで!!」ってなる。結局、私が準備を手伝わなくちゃいけなくなって、自分の準備が進まなくて、またイライラ。
全員:分かるー。
Eさん:夕ご飯の準備が大変。仕事から帰って、早くごはんの用意をしたいんだけど「遊んで!遊んで!」って言うから、ちょっと付き合っているうちに自分の腰も重くなって、そのうち子どもがお腹を空かせて機嫌が悪くなる…。遊んでっていうから遊んでいるのに!

井本さん:イライラした時、どのように気分転換していますか?
Fさん:私は子どもから離れて、コーヒーを飲んで一呼吸おきます。で、鏡を見に行きます。だいたい、眉間にしわが寄ってます(笑)。
Gさん:私も後ろを向いて深呼吸してますね。
子どもが、私の怒っている口調をまねしているのを聞いたことがあるんです。自分でも「キツイこと言ってるな」って反省して。
Hさん:私はとにかく我慢かな。言っても言っても、子どもは言うこと聞かないし。何か良い方法あったら教えてください。
Fさん:私、子どもに「ママ、プンプンしてる。にっこりして」って言われたことがあるんです。それから鏡をよく見るようになったんですけど、鏡がおすすめです。
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Eさん:夕飯の準備が進まないと、ついイライラしてしまうから、何とか一人で遊んでもらうように仕向けて“時間稼ぎ”してます。「あのお人形寂しそう。お世話してあげなきゃ」とか「お父さんの絵描いてきて」とか。
Dさん:うちは、ごはんの前にお風呂入っちゃいます。帰ったらすぐ「きょうはお風呂に何持ってく?」って感じで誘うんです。お風呂でしっかり相手をすると、子どもの「遊んで遊んで」は少し満たされるみたい。
一人で遊んでもらいたい時には、「このおはじき、色別に箱に入れてくれる?」とか、何か集中してくれそうなものを用意してお願いすることもあります。
A・B・Cさん:それいい!そういうアイテムを用意しておけばいいんだー。
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井本さん:子育てを終えてしまうと、小さい子どもがとってもかわいく見えて、もうちょっと余裕を持って見てあげればよかったなぁと思ったりします。
今しかできない子育てを、楽しんでもらえたらいいなと思っています。
【ママたちの感想】
・楽しかった。日頃、なかなか聞けない話ができて、しゃべってストレスを発散した感じ。
・自分だけじゃないんだなと思うことがたくさんありました。
・時間稼ぎの方法がすごく参考になりました。
・ちょっとしたユーモアがあれば、楽しく子どもと過ごせることが分かりました。
親学び講座の詳細は「富山県ホームページ『子育てネッ!とやま』」へ
http://www.pref.toyama.jp/sections/3009/hp/oya_kouza01.html