HSCは、自分らしく生きることが大好きです!

でも、優しいHSCは、いつもまわりの人の気持ちを優先させてしまうので、「自分らしさ」をなかなか表に出せません。

そうして学校や保育園で我慢している状態が続くと、とても苦しくなって、たまったストレスを、家で爆発させることがあります。
「宿題をやろう」「テレビは一旦止めよう」などと言うと、怒りが爆発し、「嫌だ!」「お母さんのせいで!」と泣いて暴れて手に負えなくなります。突然聞き分けのない子になってしまうのは、普段我慢している証拠ですよね。

そんな時こそ「意識して」日常の楽しいことを見つけて、親子で一緒に楽しむようにしています。

HSCは、悪い環境にも大きく影響を受けますが、良いことにも、人より大きく影響を受けます。
中でも、HSCと笑いは、とっても相性がいいのです♪

まずは、楽しい動画をいっぱい探して、一緒にゲラゲラ笑います!
世の中の人は、よくこんな面白い動画が作れるなあ!最高です!

そしてスマホのいろんな機能を使って、親子で変な顔をして写真を撮るのもおススメです。
「おじさん顔」になったり、「でっかい顔」になったり、笑わないではいられません。

過去に撮った写真や動画を見るのも楽しいです。
「あの時こんなことがあったよねー。」
「この時、面白かったよねー。」
と、自然に楽しい気分になってきます。

元気が出てきたら、歌ったり、踊ったり、くすぐり合ったり、変顔したり、変声したり(笑)。
そんなことをしてお腹が痛くなるまで笑っているうちに、気がつくと、「あれ、今日の嫌だったこと、何だったっけ。」と、悩みが小さくなっているものです。

嫌いなあの子も、意外とそんな悪い子じゃないかも、って思えたりして。
悲しい出来事も、でもまあいいか、勉強になったし、って思えたりして。

そして、最後に、子供の柔らかい肌をぎゅーっとすれば、充電完了です。
きっと明日も楽しい1日になります。

たくさん笑うと、ぎゅうぎゅうに縮こまっていた心が、ふわふわ軽くなって、安心感に包まれて、楽になります。

「笑うこと」は、HSC子育てにとっては、特に大切なことだと思っています。

親は、あれもしなきゃいけない、これもしなきゃいけないと、日々たくさんのことに追われていますが、本当は、今日1日、子供を笑わせることだけを考えていればいいと思います。

◆太田知子(おおた・ともこ)◆

1975年、東京都生まれ。主に子どものイラストを中心に描くイラストレーター。小学生と高校生の2児の母。
著書『子育てハッピーたいむ ななとひよこの楽しい毎日』1~3。『りんごちゃんと、おひさまの森のなかまたち』1~5。『HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!』。