「富山もよう」をご存知でしょうか。立山連峰、ライチョウ、ガラスなど、富山の宝をモチーフに、世界を舞台に活躍するテキスタイルデザイナー鈴木マサルさんがデザインを制作しています。「北日本新聞創刊130周年企画」として2014年にスタートし、新聞を包むラッピング紙面として読者の皆さんにお届けするだけでなく、現在は名刺入れやランチョンマットなど、さまざまな商品にも使われています。富山もようづくりは、富山の宝物探し!そしてデザインの楽しさも学べます。

■きっかけづくり

「富山もようって知ってる?」
「富山の宝物ってなんだろう?」

親子で富山もようを見ながら、何が描かれているか、どのもようのどんな所が好きかを話し合ってみてください。

 

■富山もようとは

立山連峰、シロエビ、ガラス、五箇山合掌集落などがあります。デザインする鈴木マサルさんは、MarimekkoやCamperなど世界のテキスタイルメーカーのデザイン、企画を手掛けるテキスタイルデザイナーです。

公式HPはこちら↓
https://toyamamoyou.jp/
現在公開されている全てのもようを見ることができます!

 

■プロに学ぼう!

テキスタイルデザイナー 鈴木マサルさん

「もようって何?」「どうやってデザインにするの?」-。初めてもよう作りは疑問がいっぱいです。富山もようを手掛けるテキスタイルデザイナー、鈴木マサルさんにもよう作りのヒントと魅力を聞きました。

Q 絵ともようは何が違うのでしょうか?
絵というと額に入れて部屋に飾っておくようなイメージ。もようは、洋服やかばんなどにして持ち歩くことができます。好きなもようを身に付けていると、うれしい気持ちになり、愛着がわいてきます。また目印にもなります。

Q どのようにして富山の宝探しをしたらいいですか?
富山の子どもたちは、ごはんはおいしくて当たり前。魅力に気付いていないかもしれません。なので県外の知り合いとか、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんなど身近な大人に聞いてみてはどうでしょうか。普段は何とも思っていないものが、宝物なんだと気付くかもしれません。

Q 宝物を見つけた後、それをデザインにするときのポイントは?
絵とは違うので、細かいことろまで描かないことですね。そのためには、特徴をしっかりつかむことが大切です。例えばブリなら黄色のしま模様とか。特徴を伝えることを意識してデザインしてみてください。

Q 色選びや組み合わせのコツはありますか?
私はきれいな色を使うとき、その色を引き立てるため、きれいじゃない色も使うようにしています。ただ子どもさんが取り組む場合は、自由にやらせてあげるのがいいと思います。葉っぱは緑、空は青とは限りません。もちろん四角い葉っぱでもOK。大人は「本物をよく見てごらん」などと口出しせず、自由にさせてあげると、子どもの絵はどんどん面白くなります。

Q 鈴木さんが、もようのテーマを見つけるために日頃していることはありますか?
ほかの人が見過ごしているようなものを探すようにしています。いつも見ているのに気にしていないもの、例えばそこらへんの雑草もよく見たらきれいだったりしますよ。

Q もようを描くときに、おすすめの画材はありますか?
絵の具がいいですね。筆だと一気に色が塗れて、視覚的にもわくわくしてきます。

Q 最後にもよう作りの魅力を教えてください。
自分が使いたいと思う物を自ら作る楽しさですね。そして、ほかの人も使いたいと思ってくれれば、人のためにもなります。ぜひ皆さんも自分が使いたいと思う模様を作ってみてください。

 

■まとめ方

  1. テーマについての説明…富山もようについて調べたこと、自分の好きな富山もようと好きな理由を書きます。
  2. 研究の過程…自分で見つけた富山の宝について、どうしてこれを選んだか、その宝について調べたことも添えましょう。
  3. 研究の振り返り…デザインする際に工夫したこと、宝探しやもよう作りの感想をまとめます。
  4. 画用紙に描いた富山もようと、レポートを一緒に提出!