スイーツを深堀りし、その魅力に迫ります。(情報は取材時の内容です)
正月の上生菓子(1個350円)
年末年始にかけて、素材と彩りにこだわった15種類ほどの上生菓子を扱う

端正な意匠で季節の移ろいを表す上生菓子。紅白の色合いが鮮やかな「山茶花(さざんか)」や、緑の葉の中に赤い実を付ける「藪柑子(やぶこうじ)」。「水仙」は可憐(
かれん)な花を見立てた。富山市の和菓子店「御菓子司 清進堂」ではこの時季、新春を彩る上生菓子がそろう。

味の決め手となるこしあんには北海道産小豆を使用。豆から炊き上げて小豆本来の味わいを生かしている。お茶と一緒にいただくと、滑らかなあんが口の中ですっと溶けていく。甘さとともに豆の風味も感じられ、ほっと心がほどけるようだ。
新年のテーブルに並べれば、愛らしいたたずまいに自然と話が弾みそう。お茶席だけでなく、ティータイムのお供にもいかが。