温泉に漬かって、体の芯から温まりましょう。
今回の「富山ちょこっと旅」は、温泉を組み込んだコース。一年の疲れを癒やしましょう。

(情報は取材時の内容です、各スポットの営業時間などの詳細は最後にリンク)

 

魚津市の金太郎温泉は、年30万人が訪れるという。その人気の秘密に迫りに行こう。せっかく旅するなら、思い出になりそうな体験にも挑戦しよう。

まいた純金の粉を払ってもらう。ゼロニイのロゴは辻さんが描いてくれた

まず訪ねたのは工房ヤマセン辻佛檀。ティースプーンの柄に代用漆で模様を描き、純金と純銀の粉を使った蒔絵(まきえ)体験ができる。「不器用でもできる」のうたい文句が心強い。塗師の辻悟さんが指南してくれた。蒔絵筆を使う練習をしてから、いざ下絵。柄の幅は太いところで1cm。何かを描くなんて自信がなく、ただ筆を下ろして柄の両側に点を付けてみる。点。点。点。あれ、それなりの品に見える。1時間半弱で完成。楽しくてあっという間だった。

出来上がり。体験は3日前まで申し込みが必要で、平日3,300円、休日4,400円

金太郎温泉の旅館「光風閣」へ到着し驚いた。品格に満ちている。2010年からリニューアルを重ねてきたそう。美しく進化していると知らない県民はいるのでは。知らなきゃ損だ。

張り巡らされる金太郎温泉の配管

取締役支配人の浦崎将寿さんから、普段入れないエリアの「温泉の裏側全部みせますツアー」を勧められ、案内してもらった。約70度の源泉を40度に冷ましつつシャワー用の水を温める熱交換システムなどは、他の施設ではなかなか見ることができないという。

カルナの館の「庭園大露天風呂」。美肌や冷え性などに効能があるという。日帰り利用は、3時間コースだと大人1,100円、小人550円

温泉は、800坪の日帰り温泉「カルナの館」のほか、宿泊客専用の300坪の壁画大浴殿もある。温泉パラダイス! 入浴中ふと〝裏側〟を思い出した。成分の濃度が高い温泉を100%掛け流すため、パイプを詰まらせないよう管理するのが大変という。隠れた苦労を知ると、より格別に感じた。

県産ベニズワイガニ1匹をプラスした夕食の松会席の一例。カニは食べやすいようカット済み。先吸や煮物なども付く
別邸「峰の界」富山湾ビュースイートルーム。最大6人が泊まれ、女子会や家族連れ向き。1泊2人1室2食付きの場合1人当たり44,550円~(入湯税150円別途)

(ゼロニイ編集室マキタ) 

撮影:南部スタジオ