老若男女、皆ラーメンが大好き。昭和・平成・令和に創業した店のラーメンをそれぞれ並べると、昔から変わらない味のほか、定番、最旬の一杯がそろいました。通して見ると、時代を映しているようにも感じられます。どの年の人にも刺さるラーメンが、ここにあります。(情報は取材時の内容です)

利助(射水市)

昭和52(1977)年オープン

厳選素材を和食の技で生かす

「和じょうゆラーメン(細麺)」(1,010円) たっぷり盛られた白髪ネギは、滑らかな細麺と一緒にすすろう。風味が一層増す

丼が運ばれてくると上品な香りが鼻孔をくすぐる。豚骨やひね鶏、かつお節、カタクチイワシなどからだしを取る「和じょうゆラーメン」。県産や国産の新鮮な食材を炊いて丁寧にあくを取り除き、味も見た目も澄み切ったスープを作っている。香川県小豆島のまろやかなしょうゆが加わり、味わい深く後味はあっさり。食べ終わった後も心地よい余韻が残る。

「地鶏しおラーメン(細麺)」(950円) 丸鶏で仕込んだかえしを使用。こくがあってすっきりとした味わい

射水市の国道8号沿いで長年、客の胃袋と心を満たしてきた。2代目店主の池田伸さんは、元は和食の料理人。「食材にも調理にも妥協はしません」と池田さん。技と経験を生かし、魅力あふれる一杯を作り続ける。

店主の池田伸さん

 

自家製めん ライトハウス(高岡市)

昭和50(1975)年オープン

昭和の面影と進化した自家製麺

「雑砕麺(五目うま煮そば)」(1,150円) うまみを凝縮したあんが細麺によく絡む。豚肉、ニンジン、白菜、玉ネギなど具だくさん

中華料理店「楼蘭(ろうらん)」として創業し、50年余りが過ぎた。現在はラーメン専門店だが、昭和からのメニューは今も残っている。「雑砕麺(チャプスイ)(五目うま煮そば)」もその一つ。豚肉や野菜がたっぷり入ったあんは熱々で、冷えた体に染み渡る。鶏がらと豚骨のベースに、昆布やさば節などを加えたスープはほっとする味わいだ。

「先代の父のレシピを、よりおいしく進化させたい」と語るのは、2代目店主の小泉康之介さん。2種の国産小麦に天然かん水、県産卵を加える自家製麺を、昨年から手ごねに変えた。中華料理店の面影を残す滋味豊かなラーメンで温まろう。

「光麺(素ラーメン)」(870円) しょうゆスープとネギのみのシンプルなメニュー。より滑らかになった自慢の細麺を堪能できる

 

店主の小泉康之介さん

 

サッポロラーメン マリモ(南砺市)

昭和48(1973)年オープン

濃厚スープに野菜の甘みたっぷり

「味噌ラーメン」(920円) 野菜やメンマ、焼き豚など具材がたっぷり。写真はプラス90円でバターをトッピングした

半世紀余り前から地域の人たちに親しまれてきたラーメン店。2代目店主の高田孔明さんは「とにかくうまいものをお客さんに届けたい」と話す。客の半数以上が注文する看板メニューが「味噌ラーメン」だ。豚骨と鶏がらをブレンドしたスープに2種類のみそを合わせた、濃厚なスープが癖になる。もやしやキャベツなどをスープと一緒に煮ることで、野菜の甘みがスープに溶け出し、一層奥行きのある味わいに。老若男女から愛される一杯だ。香りとこくが増す「バター」や、ひき肉を唐辛子で炒めた「ピリ辛」といったトッピングも豊富で、自分好みにアレンジするのも楽しい。

「チャーハン」(490円) シンプルだが香ばしくラーメンと相性ぴったり。提供は平日のみ。11:00~13:30と夜に注文できる
店主の高田孔明さん

撮影:さいとう写真事務所、竹田泰子