老若男女、皆ラーメンが大好き。昭和・平成・令和に創業した店のラーメンをそれぞれ並べると、昔から変わらない味のほか、定番、最旬の一杯がそろいました。通して見ると、時代を映しているようにも感じられます。どの年の人にも刺さるラーメンが、ここにあります。(情報は取材時の内容です)

自家製麺ふきの葉(富山市)

令和7(2025)年オープン

美しい麺線と澄んだスープ

「大盛」(1,000円) ラーメンは1種のみ。自家製麺は大岩の湧き水で仕込む。「並盛」は900円

美しく整えられた平打ち中太麺が澄んだスープに映える。こだわりの自家製麺は、驚くほど滑らかでコシが強い。別皿には2種のチャーシューの他に、オクラや湯むきしたプチトマトも。一緒に味わうと、スープの力強いしょうゆの風味が一口ごとに変化する。シンプルだが飽きさせない一杯だ。

大盛に「煮卵」(200円)と「ワンタン」(200円)をトッピング。他に「チャーシウ」、「メンマ」も追加できる

店を営むのは上市町の老舗旅館「だんごや」の6代目、滝川哲平さん。盛り付けは名物の大岩そうめんをイメージした。食感も、かん水を極限まで減らして和風の麺に近づけたという。「大岩の雰囲気を感じながら、好みの盛り付けで楽しんで」と店長の水口貴史さんは話す。

店長の水口貴史さん

 

麺屋虎珀(こはく) 小矢部店(小矢部市)

令和4(2022)年オープン

飲み干したくなる泡鶏白湯

「濃厚鶏そば 塩」(950円) 泡立ったスープが細いストレート麺によく絡まる。「塩」のほか「醤油」や「味噌」味も選べる

鶏白湯(パイタン)ラーメンがブームの中、スープを泡立てた進化系「泡鶏白湯ラーメン」を出す店が富山で増え始めた。鶏白湯ラーメン「濃厚鶏そば」が売りの「麺屋虎珀」では、高岡、砺波、小矢部の3店のうち、小矢部店限定で泡鶏白湯ラーメンとして提供する。新鮮な丸鶏や鶏がら、香味野菜などを6、7時間煮込んだスープをハンドミキサーで泡立てると、口当たりがまろやかに。鶏のうまみを濃厚に感じられ、飲み干したくなるスープだ。しっとりとした鶏チャーシューとほろっとほどける鶏つくねとともに、ひと味違うラーメンを体感しよう。

「特製貝出汁らぁ麺 醤油」(1,280円) 大量のアサリ・ホタテをじっくり炊いた貝だしに鶏清湯を加えたダブルスープは、老若男女に好まれる。「塩」や「味噌」味もある
店長の井上祐弥さん

 

Rubato Luciano(ルバートルチアーノ)(魚津市)

令和6(2024)年オープン

本格イタリアンとの融合

「カニとトマトクリームのらぁ麺」(1,540円) 魚介のうまみに香味野菜やハーブが調和する季節限定メニュー。雑味のないブロードがおいしさの秘密

魚津産のベニズワイガニやルッコラ、紅芯大根を、淡いオレンジ色のトマトクリームソースが彩る。その下には、パスタ用のセモリナ粉を配合した特製の細麺。スープはまろやかでくどくなく、最後の一滴まで味わい尽くしたくなる。

昼はイタリアンのだし「ブロード」を使うラーメン、夜は本格イタリアンを提供する。「ラーメンのベースとブロードは似ている。そこからイタリアンとの融合を発想しました」と店主の島﨑昇さんは語る。ミュージシャンでもある島﨑さんは、リクエストに応えて歌を披露することも。温かい接客と唯一無二の一杯を堪能しよう。

「魚の和え玉」(440円) ラーメンを注文した人のみ注文可。サケと濃厚なカラスミの風味で奥深い味わいに
店主の島﨑昇さん

撮影:南部スタジオ