老若男女、皆ラーメンが大好き。昭和・平成・令和に創業した店のラーメンをそれぞれ並べると、昔から変わらない味のほか、定番、最旬の一杯がそろいました。通して見ると、時代を映しているようにも感じられます。どの年の人にも刺さるラーメンが、ここにあります。(情報は取材時の内容です)
自家製麺ふきの葉(富山市)
令和7(2025)年オープン
美しい麺線と澄んだスープ

美しく整えられた平打ち中太麺が澄んだスープに映える。こだわりの自家製麺は、驚くほど滑らかでコシが強い。別皿には2種のチャーシューの他に、オクラや湯むきしたプチトマトも。一緒に味わうと、スープの力強いしょうゆの風味が一口ごとに変化する。シンプルだが飽きさせない一杯だ。

店を営むのは上市町の老舗旅館「だんごや」の6代目、滝川哲平さん。盛り付けは名物の大岩そうめんをイメージした。食感も、かん水を極限まで減らして和風の麺に近づけたという。「大岩の雰囲気を感じながら、好みの盛り付けで楽しんで」と店長の水口貴史さんは話す。

麺屋虎珀(こはく) 小矢部店(小矢部市)
令和4(2022)年オープン
飲み干したくなる泡鶏白湯

鶏白湯(パイタン)ラーメンがブームの中、スープを泡立てた進化系「泡鶏白湯ラーメン」を出す店が富山で増え始めた。鶏白湯ラーメン「濃厚鶏そば」が売りの「麺屋虎珀」では、高岡、砺波、小矢部の3店のうち、小矢部店限定で泡鶏白湯ラーメンとして提供する。新鮮な丸鶏や鶏がら、香味野菜などを6、7時間煮込んだスープをハンドミキサーで泡立てると、口当たりがまろやかに。鶏のうまみを濃厚に感じられ、飲み干したくなるスープだ。しっとりとした鶏チャーシューとほろっとほどける鶏つくねとともに、ひと味違うラーメンを体感しよう。


Rubato Luciano(ルバートルチアーノ)(魚津市)
令和6(2024)年オープン
本格イタリアンとの融合

魚津産のベニズワイガニやルッコラ、紅芯大根を、淡いオレンジ色のトマトクリームソースが彩る。その下には、パスタ用のセモリナ粉を配合した特製の細麺。スープはまろやかでくどくなく、最後の一滴まで味わい尽くしたくなる。
昼はイタリアンのだし「ブロード」を使うラーメン、夜は本格イタリアンを提供する。「ラーメンのベースとブロードは似ている。そこからイタリアンとの融合を発想しました」と店主の島﨑昇さんは語る。ミュージシャンでもある島﨑さんは、リクエストに応えて歌を披露することも。温かい接客と唯一無二の一杯を堪能しよう。


撮影:南部スタジオ