今年の富山県立高校全日制一般入試ではインターネット出願システムが導入され、出願手続きから合格発表までオンラインで行われる。各校敷地内で行われていた受験番号の掲示も取りやめということで、生徒や保護者が学校に駆け付けるおなじみの光景もあまり見なくなりそうだ。そこで、記者(52)が思い出したのは、自身の高校受験の際は氏名が発表されていたこと。氏名発表はなぜなくなったのか、かつての本紙記事から探ってみた。

 合格発表翌日に当たる1993年3月19日付の北日本新聞朝刊。記事には「受験生や父母らが掲示板に名前を探す姿が見られた」との記述がある。「県立高校合格者特集」という別刷り特集もあり、各校ごとに合格者氏名を掲載。全10ページというボリュームや広告の多さから、当時はニーズの高い紙面だったことがうかがえる。

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