昨シーズンのワールドシリーズ覇者・ロサンゼルスドジャースが15日、東京ドームで巨人を圧倒した。大谷翔平選手や山本由伸投手はもちろん、今季から佐々木朗希投手も入団し、日本人にとっては最もなじみ深く、注目を集める大リーグ球団となっている。そのドジャース、実は富山県内で試合をしていたことをご存知だろうか。1966(昭和41)年に行われた日米野球の第8戦。県営富山球場でこの時も巨人と対戦した。当時の報道を振り返る。【2025年1月24日公開の記事を再掲します】

 日米野球は1908(明治41)年から行われていた国際親善試合で、昭和、平成に至るまで幾度となく開催。34(昭和9)年の大会をきっかけに国内初のプロ球団「大日本東京野球倶楽部(後の巨人)」が結成され、国内プロ野球誕生のきっかけともなった。この年は富山でベーブ・ルースが試合をしたことでも知られる。

 太平洋戦争による中断期を経て、49(昭和24)年に復活。両国とも、選抜チームで臨んだり単独のプロ球団で戦ったりと、その年によって出場チームはさまざま。全国の球場を巡り、多い年は20試合以上戦ったこともあった。

 66年の大会はドジャースが

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