1934年に富山市の神通球場(現在の芝園小、中学校付近)で日米対抗野球があり、「野球の神様」と称されるベーブ・ルースらが出場した。この試合で音響を担った富山県内の会社が今もあり、当時使った手製の拡声装置が残っているという。1925年に日本のラジオ放送が始まってから、およそ1世紀。きょう2月13日は「世界ラジオの日」でもある。この会社の歩みを通じ、オーディオの楽しみ方の変遷をたどる。

富山での試合を伝えるベーブ・ルース(手前右)のサイン入り写真。左奥に拡声用のトランペットスピーカーが写っている(富山市郷土博物館所蔵)
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