Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズで、昨季から練習生として所属していた2選手が今季、選手契約を勝ち取った。通訳兼任だった鎌田隼と、アカデミーコーチ兼任だった葛原大智だ。これまで、富山で練習生の立場を脱することができたのは21年の上澤俊喜(現B1広島)しかおらず、当時大学4年だった上澤は特別指定選手への「昇格」だった。ともに元Bリーガーである鎌田は27歳、葛原が29歳。中堅と呼べる世代の2人が、己の選んだ道を信じて進み、プロ選手への返り咲きを果たした。

渡辺飛勇に誘われバスケ再開
鎌田は米国ハワイ州で生まれ育った。現在の身長が195センチと、長身を生かすかたちで中学から始めたバスケで認められ、地元の名門高校にスカウトされる。NCAA(全米大学体育協会)1部の大学への進学を望んだが、オファーは同2部の大学からのみだった。「バスケ熱がちょっと冷めてしまいました」と振り返る鎌田は勉学に励み、米国オレゴン州のポートランド大に進んだ。同大はNCAA1部「ウェストコースト・カンファレス」に属している。
大学1年時、鎌田はバスケを遠ざけ、一般学生としてキャンパスライフを送った。2年時、ハワイ時代から知る後輩たちが、同大に進学してくる。その中には現日本代表の渡辺飛勇(現B2信州)もいた。「飛勇たちに誘われ、練習に行ってみるとコーチからも参加を求められ、また、バスケに入れ込むようになりました」と、鎌田は苦笑する。

同カンファレンスを代表するチーム、ゴンザガ大では、鎌田の同級生にあたる八村塁(富山市出身、現NBAレーカーズ)が主力となっていた。
