地域活性化に取り組む“ローカルプレイヤー”の皆さんに会いに行く学びの旅『うみとやまローカルラボ2024夏編』が9月7、8日、立山町と上市町で開催されました。県内外から20~80代の14人が参加。1日目は立山町の魅力を満喫しました。

8月オープンの「土肥邸母屋」でおばんざいランチ

最初に訪れたのは、美と健康をテーマにした体験型施設「ヘルジアン・ウッド」に8月、オープンした「土肥邸母屋(どいてい もや)」。古民家を改装した趣ある建物で、宿泊や食事が楽しめます。

 女将としての抱負を話す川口さん

ここではタレントで土肥邸母屋の女将として活動する川口紗緒里さんが、自身の活動について紹介。ヘルジアン・ウッドを客として訪れた際、ハーブティーのおいしさに感動したことが働くきっかけになったと言い「お客様には立山町の自然を五感で感じてほしい」と話します。

トロロアオイの説明をする川口さん

敷地内には蛭谷和紙の原料となるトロロアオイが栽培されており、参加者は畑を見学。根は和紙の原料に、美しい花は食べることができることも教わりました。

 “おかん”お手製のおばんざいランチ

昼食は、土肥邸母屋お手製のおばんざいランチ。地元の“おかん”たちが丹精込めて作った素朴なお惣菜を楽しみました。

廃校の小学校で“授業”

午後は土肥邸母屋から歩いてすぐそばにある旧日中上野小学校へ。ここでは2人のローカルプレーヤーから“授業”を受けます。

蛭谷和紙の活動を話す柴草さん

アートユニット「TODO」で活動する柴草朋美さんは、大学時代に学んだ文化人類学の学びが今につながっていると言います。同じくユニットで活動している和紙職人の川原隆邦さんから「イメージの広げ方、自分自身の魅せ方を教わった」と話し、考えの幅を広げることや行動することの大切さを参加者に伝えました。

里山の魅力を伝える佐藤さん

里山マウンテンバイクツーリズム実行委員会代表の佐藤将貴さんは、すでにある資源を利用して新たな価値を生み出す「ブリコラージュ」という考え方に基づき、eマウンテンバイクで地域の歴史や価値について学ぶツアーを実施していることを話しました。

eマウンテンバイクで標高321メートルの大観峯へ

大観峯で記念写真を撮る参加者

座学の後は、待ちに待ったアクティビティの時間です。里山eマウンテンバイクの参加者は、佐藤さんのガイドで標高321メートルにある大観峯自然公園を目指します。木々が生い茂る細い林道を走り、到着する頃にはくたくたになりましたが、富山平野を一望し、里山と自然のエネルギーを全身で感じることができました。

蛭谷和紙の魅力実感 うちわ作り

うちわを持って記念写真を撮る参加者

もう一方のグループは、旧日中上野小学校で柴草さんに教わりながら、蛭谷和紙でうちわを作りました。初めて蛭谷和紙を触った参加者たちは「想像していたより丈夫」と感触を楽しみました。また植物の根が形を変え和紙になることにも驚きを感じていました。

 

1日を振り返る参加者

1日の最後は、今回のツアーコーディネーターで「富山オタクことちゃん」の愛称で知られる徳田琴絵さんの進行で1日を振り返ります。参加者たちは「地域の歴史や伝統という資源を活かした新しい活動が生まれていることを知った」「初めての経験をたくさんしたので、今度は友人を連れて来たい」と話していました。

 ローカルプレイヤーと記念写真を撮る参加者

2日目は上市町を訪れます。