9月7~8日に実施する「うみとやまローカルラボ2024ツアー夏編」で会いに行くローカルプレイヤーを紹介します。

カモシカnet店長 三太
三太の仲間/ライブリード代表取締役 杉谷 光雄さん

 

カモシカnetの店長を務めながら、SNSやイベントで地域の魅力発信や交流活動を活発に行う三太。そんな三太と活動を共にする杉谷光雄さんにお話を聞きました。

ー三太くんが店長を務めるカモシカnetはどんなお店ですか?

カモシカnetでは、三太が心からおすすめしたい商品を販売しています。もともとは私たちライブリードのグループ企業で製造するペット・ベビー用品の販売をしていました。

三太が店長に就任した2020年からは、地域ならではの商品も取り扱っています。私たちの売り場を活用して、いいものを紹介することで地域に貢献していきたいという思いでスタートしました。つくり手のみなさんの思いや、商品のストーリーを添えて紹介しています。

最近は特に物産に力を入れています。三太が紡いだ“ゆるキャラ”の繋がりのおかげで、県内に限らず首都圏など他の地域でも富山のものをご紹介できる機会が増えてきています。

 

ーなぜ“カモシカ”の店長、三太くんが生まれたのですか?

ネットショップが多様化していくなかで、価格だけを見比べて商品を選ぶのではなく、「この人から買いたい」と思って選んでもらえることが一番の理想だと考えました。シンボルとなる存在を置いて、お店の商品の魅力を伝えるだけでなく富山から全国へワクワクを届けられるような取り組みをしていこうと生まれたのがカモシカの三太でした。

なぜカモシカなのかというと、富山の県獣がニホンカモシカだからです。全国各地で活躍する“ゆるキャラ”との差別化を図るためにも、異例のリアルさを表現しています。

ちなみに身長が190cmと大きく迫力があるので子どもが泣き出してしまうこともありますが、お腹のポケットに忍ばせている大好きなドングリを子どもたちにプレゼントして仲良くなる工夫もしています。

 

ー三太くんとの活動を通して変化はありますか?

ネットショップの運営だけでは見られなかったみなさんの笑顔を直接見られるようになったのは、三太と一緒に活動できているからだと思っています。

ネットショップでのお客さんとのやりとりはオンライン上で完結するものですが、私たちはリアルな場での取り組みも大切にしています。地域のイベントにもできる限り参加させてもらったり、三太とお散歩に出かけたりと、とにかく実際にみなさんに会いに行ける機会があれば積極的に出向いていきました。

ネット上でもレビューとしてお客さんの声を受け取ることはできるけれど、文字だけで見るのと実際に目の前でお客さんが笑顔を見せてくれるのは全く違いますね。

 

ーリアルとSNSの両方で、生産者さんやファンのみなさんとの交流も活発ですね。

日頃のSNSの発信や地域活動の積み重ねにより、ありがたいことにファンも増えてきました。SNSで繋がったファンのみなさんがイベントや物販に足を運んでくれることも多く、人と人との繋がりがとても心強いと感じています。

みなさんにとっても、より商品を楽しんでもらえるきっかけになっているのではないかなと感じています。ファンのみなさんが気に入ってくれた商品をSNSで紹介してまた輪が広がっていくのも嬉しいです。

またつくり手のみなさんとも、会いに行き交流を重ねながらお互いの活動を盛り上げ合う関係性が築けています。SNSで発信する際にゲストとして参加してもらうこともよくあり、一緒にファンづくりに取り組んでいます。

 

ー上市町を拠点に地域と交わりながら活動を続けている三太くん。みなさんに再発見してもらいたい地域の魅力は?

2018年に上市町に活動拠点を構えて以来、あたたかく迎え入れてもらい地域のことをたくさん教えてもらいました。上市町を拠点に活動をスタートさせてよかったなと感じています。活動が5年目を迎えた2023年には、上市町のアンバサダーとして公認してもらいました。地域を知れば知るほど、もっと応援していきたいというエネルギーが生まれてきます。

三太と活動をしていると、子どもたちだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも手を振ってくれたり、頭を撫でてくれたりする場面も多いです。このように幅広い人たちに受け入れてもらって、癒やしと笑顔をお互いに分かち合えるようなふれあいができていると思います。

たくさんの癒やしの要素があるところが上市町や富山県の魅力だと感じています。近年の変化の大きい時代のなかで、自然や人のあたたかさを感じて少しでもみなさんに幸せな気持ちになってもらいたいです。三太と一緒にみなさんの笑顔を生み出していけるように頑張っていきます。

 
profile  さんた/すぎたに・みつお
富山の山奥に住んでいたカモシカの三太。現在は日用品・雑貨・産地直送品など様々な商品を取り扱うネットショップ「カモシカnet」の店長として活躍中。まちをお散歩したり、富山県の形をしたポケットに忍ばせているドングリをみんなにプレゼントしたりと場を和ませることが得意。カモシカnetを運営する杉谷さんと共に、地域イベントにも積極的に参加している。県ウェルビーイング・コミュニティ・アンバサダーや上市町公認のアンバサダーを務める。
文・徳田琴絵(うみとやまローカルラボ ツアーコーディネーター・富山オタクことちゃん)
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富山オタクことちゃんの編集後記
私も何度も三太くんとお会いしていて、毎回現れるとその場にいるみんなが最初は驚きの表情を見せますが、すぐに周りを囲み笑顔の会話が始まります。知らない人同士でも思わず会話が弾む、そんな空気をつくってくれるムードメーカーな三太くんです。また会えるのが楽しみです!
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9月7日(土)~8日(日)実施の『うみとやまローカルラボ2024』夏編では、立山町・上市町で地域活性に取り組む“ローカルプレイヤー”の皆さんに会いに行く学びの旅を開催します。皆さんのご参加をお待ちしております。
お申込みはこちらから(8月26日まで) ※終了しました。