山崎 仁志 氏。尊敬する偉人 吉田松陰
北陸のベストパートナーに

昨年を振り返って、業界の動きをどう見ているか。 

新NISA導入をきっかけに、「貯蓄から投資へ」の動きが顕著に表れた1年だった。特に若い人が投資に興味を持ち、セミナーを受講してくださるケースが増えた。また自分である程度、情報収集してきた方が、配当や株主優待など特典のある個別株を求めて口座を開設するケースも増えている。 

初心者向けのセミナーも好評をいただいている。お客さまには「株の投資とは経済にお金を置くということ。経済は多少の変動はあっても確実に成長し、株価も上がっていく。預金通帳にお金を置きっぱなしにしておくくらいなら、投資して経済成長に貢献する方がいい。お金が勝手に働いてくれて、配当が得られる。株価の上下に憂慮するより、配当を楽しむことをお勧めしたい」と話している。 

昨年10月から顧客向けインターネット残高サービス「しん君ネット」を開始した。 

株式や投資信託などの売買内容をネット上で確認できるサービスだ。閲覧日の前日までの預かり残高や取引状況、口座情報を確認できるほか、配当の通知も受け取ることができる。お客さまはこれまで紙の報告書を郵便で受け取っていたが、このサービスなら、いつでも、どこでも確認できる。当社としてもペーパーレスによる通信費、人件費などのコスト削減につながった。 

2024年10月からスタートした中期経営計画では、「信頼の倍増」を目標に掲げている。 

目指すべき姿を「お客さまの期待を超える北陸のベストパートナー」と定め、その実現手段を「信頼の倍増」とした。信頼を数値で示すことは難しいが、そのバロメーターとして、二つの財務指標に注視している。一つはお客さまの数、もう一つはお客さまからの預かり資産だ。「量の拡大」と「質の向上」に同時に取り組んでいる。 

―「お客さま」「地域」「社員」という三つの視点を重視している。 

お客さまの視点では、働き世代・子育て世代の資産形成を応援するため、50歳未満を対象に国内株式の買い付け手数料を0円にしている。他にも年齢やライフスタイル、目的など一人一人のニーズにあった提案を行っている。 

地域の視点では、金融教育や金融情報の発信を進めていく。毎年秋、北陸3県の証券会社と共同で「投資デビュー応援イベント」を開催している。また富山では昨年10月からラジオ番組に出演し、株や経済の話をしている。金融教育は今後、各県の教育委員会と連携して出張授業を実施していく計画だ。 

社員の視点では、社員一人一人のパフォーマンスを上げる取り組みを進めている。人事評価制度を策定し、社員を適正に評価するシステムを構築したほか、資格取得者に奨励金も出している。 

先日開催したセミナーの様子

採用も重要課題の一つとして強化している。 

新NISA導入以降、お客さまからのニーズが拡大しているが、依然として社員の手が十分に届いていないためだ。中計では2029年までに社員数を1・5倍に増やす計画だ。対面営業を強化することで大手やネット証券にはない地域密着の取り組みを拡充させていく。 

採用活動では40年以上、大卒採用をベースにしてきたが、昨年から高卒採用に乗り出した。合同説明会はもちろん、石川・富山の商業高校を訪問したり、インターンシップを実施したりした。結果、優秀な人材を獲得できた。今年も高卒者を採用し「さかもとファミリー」の一員として育てていきたい。 

若手の入社で、会社の雰囲気に変化は。 

社内が活性化している。社員は普段、他の事業所の社員と接する機会が少ないため、昨年11月に全社員参加の懇親会を開いた。新人が皆の前で自己紹介し、和やかな時間を楽しんだ。私自身、これまで多くの金融機関を見てきたが、当社ほどアットホームで、ワークライフバランスの良い会社はないように思う。 

今春、富山営業部を移転

今春、富山営業部を移転する計画だ。 

富山営業部は現在、富山市中心市街地のテナントビルに入居しているが、「駐車場が少ない」「場所が分かりにくい」といった声を度々いただいてきた。そこで富岩運河環水公園そばに広いスペースと駐車場を確保し、移転することを決めた。今後も富山の方々に丁寧かつ迅速なサービスを提供し、お客さま一人一人に合った資産形成を提案していきたい。 

今年、取り組みたいこと、楽しみたいことは。 

仕事では富山3拠点、石川4拠点の事業所を訪れる回数を増やし、従業員とのコミュニケーションを深めたいと思っている。プライベートでは2年前から「遠州流茶道」を習っている。まだまだ未熟だが、仕事を離れて別世界に身を置く時間はリフレッシュになる。これからも様々なジャンルの方々と交わり、人脈を広げながら北陸の暮らしや歴史文化に親しんでいきたい。
 

    しん証券さかもとマスコットキャラクター 「さかもとしんくん」
 

 

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