米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が全国の小学校へ寄付したグラブが富山県内にも届き、児童に笑顔が広がっている。小矢部市には、大谷選手とちょっとした縁を感じている学校がある。歴史をひもとくと、小矢部と「オータニ」は深い関係があった。

3学期が始まった1月9日。小矢部市大谷小学校は朝から熱気に包まれた。職員室の前では、大谷選手のサインがプリントされた右利き用二つと左利き用一つの計三つのグラブを展示。「野球しようぜ!」と書かれた顔写真入りのメッセージカードも飾られ、ひと目見ようと児童が殺到した。
声弾ませ「相当な偶然」
少年野球に打ち込む田屋

兄が野球をしている小松
大谷小の「ショウヘイ」も
校名だけではない。下の名前が漢字まで同じの庄田翔平君(3年)は、時々回りから「大谷小のショウヘイ」と呼ばれているという。ホッケーのスポーツ少年団に所属するが、放課後に友達と野球を楽しむこともある。「本人からグラブが贈られてきてうれしかった。(新天地の)ドジャースでもホームランをたくさん打ってほしい」と活躍を期待した。

小矢部の偉人、大谷米太郎
小矢部市の発展は、別の「大谷」が支えてきた面もある。名誉市民で、ホテルニューオータニ創業者として知られる大谷米太郎(1881~1968年)の存在だ。

米太郎は