「ワンコに壁をかじられた!」「猫が壁で爪を研いで…」「子どもが描いた落書きが落ちない!」など、汚れたりボロボロになったりした壁にストレスに感じている方も多いのではないでしょうか😩

最近は自分で壁紙を張り替える人が増えていて、ホームセンターやネットにはとっても便利な商品がたくさんそろっています。例えば、すでにのりが塗られている壁紙や、壁紙の上から貼れる壁紙(もとの壁紙を剥がす必要なし!)、必要な道具セットも!
ということで、今回のテーマは壁紙の貼り方です✨自分でやれば、業者との打ち合わせに時間を割く必要はなく、コストもぐっと抑えられます!
壁紙の必要量を測る
【例】高さ240㎝ 幅352㎝
開口部(窓)上40㎝ 下90㎝
壁紙の幅は約90㎝です。長さは切り落とす部分(切りしろ)が必要なので、壁の高さ+5cmで計算します。
この場合は、長さ245㎝→3枚、45㎝→1枚、95㎝→1枚が必要です。
壁紙の剝がし方
•カッター
•壁紙用補修パテ
少量しか使わない場合は、すでに練られている商品がオススメです。
•ヘラ
•紙ヤスリ
•プラスドライバー
① コンセントプレートや棚、額などを外します。コンセントプレートは、カバーは手で簡単に外れます。下の枠はドライバーでネジを外して取ります。
➁ 壁紙のつぎ目を探し、端にカッターを入れて、ゆっくり、大きく剥がしていきます。天井や隣の壁など、剥がしたくない壁紙がある場合は、あらかじめ境目にカッターで切り込みを入れておきます。※なかなか剥がれない場合は、壁紙の下にヘラを差し込みながら剥がしていきます。
壁は、石膏ボード→壁紙の裏紙→壁紙という構造になっています。壁紙を剥がす時は、裏紙も一緒に剥がさないように気をつけましょう。裏紙も剥がれてしまった場合は、壁に凹凸ができてしまうのでパテで修正する必要があります。
物をぶつけてしまったり、ワンコがかじったりして、壁に凹みがある場合も、表面がフラットになるようにヘラでパテを塗り込みます。完全に乾いたらヤスリがけして、壁紙を貼ります。
※パテが乾くまでに自然乾燥で2時間ほどかかります。ドライヤーなど使えば早く乾きますよ。
壁紙を用意
壁紙はホームセンターやネットで販売されています。
・厚みのある壁紙を選ぶ。薄い壁紙は下地が目立ちやすいので下処理が大変です。
・途中で足りなくならないように少し多めに用意。
・柄合わせが難しいので、初めて挑戦する方は無地がおすすめ。
・のり付き壁紙は、手間が省けてとっても便利。
※機械でのり付けをしてくれるホームセンターもあります。
壁紙は必要な長さにカットし、のり付き壁紙の場合はフィルムを剥がして、のりなし壁紙の場合はのりを塗りながら、じゃばら状に折り畳んでおきます。
※のりの塗り方は、記事最後で紹介します。
黄色い方が、のりがついた面です。
壁紙の貼り方
•地ベラまたはステンレス定規
•クロス押えローラー
•なでブラシ
•竹べら
•カッター
•カッターの替え刃
•はさみ
•スポンジまたは雑巾
•バケツ(水を入れる)
•脚立
※初めての方は、写真のような道具がそろうセットがおすすめ。

左から、なでブラシ、クロス押さえローラー、竹べら、カッター、地ベラ
① 横幅90㎝の位置に印を付ける。(壁紙を垂直に貼るための目安)
②じゃばら折りした壁紙を脚立に登ってから広げます。後で切り落とす部分2㎝ほどを壁からはみ出すようにして、印を頼りに真っ直ぐ垂直になるように貼ります。※右利きの人は壁の右側から、左利きの人は左から順に貼っていくと作業がしやすいです。
③なでブラシで空気を抜きながら上から下方向に貼っていきます。
④天井や床との境目を竹べらでなで、地ベラをあてながら余分な壁紙をカッターで切り落とします。
⑤2枚目を貼る時は、1枚目に2㎝ほど重なるように貼ります。壁紙が斜めにならないように上から下まで2㎝ほど重なるように貼りましょう。
⑥重なり部分の真ん中(壁紙の端から1㎝くらいのところ)に地ベラをあて、2枚一緒に上から下までカッターで切ります。
⑦カットした部分を取り除きます。上から重ねた壁紙の端を少し剥がし、1枚目のカットした部分も取り除きます。
カッターの刃は1枚カットする度に折って、新しい歯にします。歯が欠けている状態で切ると失敗につながります。
⑧つなぎ目部分を、クロス押さえローラーをコロコロ転がしてしっかり貼ります。
コンセント部分は手で触って角をみつけたら、壁紙を浮かせてコンセントを傷付けないようにしながら、図のようにカッターで切り込みを入れます。

⑨最後の1枚の横幅が狭い場合は、貼りたいサイズ+5〜10㎝にカットしてから貼ります。
⑩のりが付いてしまった場所は、水でぬらし固く絞ったスポンジや雑巾で拭き取ります。のりが乾く前に、壁紙を1枚貼るごとに拭き取りましょう。
涼しく過ごしやすくなってきたこの時期、ぜひDIYにチャレンジして、ずっと気になっていた傷を直したり、お部屋の雰囲気を変えてみるのはいかがでしょうか😊♪
のりには希釈タイプ(水で薄めて使う)とノン希釈タイプ(原液のまま使う)があります。初めて作業する方には作業が楽なノン希釈タイプがおすすめです。

②養生した床の上に壁紙の裏面を上向にして置きます。
③のりをトレイに入れます。ローラーにのりを付けてなじませ、垂れ落ちるくらいがベスト。硬いと感じたら少し水を加えてよく混ぜて下さい。(ローラーとトレイは100円ショップでも購入出来ます。)
④ローラーで手前からのりを塗っていきます。端までしっかり塗って下さい。
⑤手の届く範囲を塗ったら、のりが乾かないように内側にそっと折り(15㎝くらい)また塗ってじゃばら状に折り畳みます。これを繰り返し、最後は壁紙にふたをするようにかぶせて下さい。
yottan(写真右)
DIY歴8年。現在はクリエーターとして、空間デザイン、住宅や店舗のリノベーション、店舗看板やアンティーク調家具の製作などを手掛ける。DIYの面白さは、頭に浮かんだデザインを形にして、完成した時には喜びと感動を味わえること。22歳の社会人、高校1年、中学2年の母。高岡市在住。Instagram
高沢 友美(写真左)
整理収納が好きで、ただの趣味にするより資格を取っておこう!と2020年に整理収納アドバイザー1級を取得。片づけで心掛けていることは、1つ1つのモノに住所を作る時に「動線」を考えて1番使いやすい場所を指定すること。高校3年生、小学3年生、小学1年生の3姉妹の母。第6-7期コノコトレポーター。富山市在住。Instagram