
源 ますのすしミュージアム

ますのすし
将軍絶賛で名物に
富山伝統の味「ますのすし」を製造・販売する「源」。本社工場に併設された「ますのすしミュージアム」で出迎えてくれたのは、同社の松原弘治さんと同館公式・見学案内人の「ますまる」です。

約300年前に“暴れん坊将軍”こと徳川吉宗が絶賛したのをきっかけに、瞬く間に富山名物になったエピソードなど、まずはパネル展示を通して歴史を学びます。

半世紀前に使われていた全国の駅弁の掛け紙を一堂に紹介するコーナーもありました。

職人の技にくぎ付け
続いて、昔ながらの製法を守り伝える伝承館へ。ここでは全ての製造工程が手作業で行われています。マスをさばく職人の鮮やかな包丁使いに、子どもたちの目はくぎ付けです。「身は背と腹に分けておきます。丸いすしの中心に脂乗りが良く濃厚な味わいの腹、外側にさっぱりとした背を並べることで、最初から最後までおいしく食べられるようにしているんですよ」と松原さんは明かします。

一方、製造工場では機械化が進む様子も見学できました。初めて見る機械に、子どもたちは「あれは何?何をしてるの?」と好奇心が抑えきれません。

「世界に一つ」の特別感
待ちに待った体験コーナーでは、ますのすしを1人1個ずつ作りました。まず曲げ物の中に笹を敷き、酢飯を平らに広げます。

次に登場したのが、塩を振り一晩寝かせることで、うま味を凝縮させたマスの身。酢でサッと締めてから酢飯の上に隙間なく敷き詰めていきます。


ふたの上に重しを載せて押しをかけたら、緩まないようにゴムで固定し、最後にパッケージに思い思いの絵を描いてオリジナルますのすしの完成です!


・とっても楽しかったので、また作ってみたいです!
・最初はうまくできるか心配でドキドキしたけど、面白くてもう一度やってみたいと思った。自分で絵を描いたパッケージは、世界に一つだけで、とても特別な感じがした。家族のみんなが「おいしい」と言って食べてくれて、作ってよかったと思った。
・普段、手土産としてますのすしを買うことはありますが、どのように作られているかは考えたこともありませんでした。製造工程を見学した後、実際に自分で笹の葉を並べ、酢飯をグラムで量り、マスを隙間なく並べることで、しっかり味が付いておいしくなることが分かりました。マス、お米、酢、塩とシンプルに四つだけの材料なのに、本当に絶品のますのすしに感動です。
・ますのすしを食べる機会は何度もありましたが、実際に作ったのは初めてで、とても良い経験になりました。普段は不器用な息子が私よりも上手に作っていて、うれしくもあり、少しショックもありの楽しい時間でした。うまくできたときの息子の、恥ずかしそうな、うれしそうな顔が見られて、参加してよかったです。さまざまな経験を積み重ねることで自分に自信を持ち、大人になるための糧としてほしいです。
源 ますのすしミュージアム
[住所]富山市南央町37-6
[営業時間]9:00~17:00
[休業日]年中無休
[入場料]無料
https://www.minamoto.co.jp/museum
ますのすし手作り体験
[実施日]土日祝日および不定期
[体験料]1700円
※基本対象は小学生以上で、1週間前までに要予約
※1回の人数に限りがあるため、入場者は原則1人1個作ること