コノコトレポーター
石橋愛弓さん(富山市在住) と茂古沼(もこで)望さん(高岡市在住)の親子

能作(のうさく)

 

風鈴、酒器、曲げられるかごなど

 

疑問だらけからスタート

建物に入ると、正面の壁一面に鋳物作りで使う型が展示されています。それぞれの頭の中に「この型はどうやって使うの?」「そもそも鋳物って?」と疑問が浮かび始めたころ、同社の北山卓司さんが「私たちは『真鍮(しんちゅう)』や『錫(すず)』という金属で物を作る会社です」と案内をスタートしてくれました。


 

目の前に本物のインゴット!

能作は107年前に創業し、仏具や茶道具、花器などを作ってきましたが、今は風鈴や酒器、テーブルを彩るかごなど普段の暮らしの中で使える商品も作っています。北山さんは、実物を見せながら、会社と高岡銅器の歴史を分かりやすく説明してくれます。

続いて材料の解説に入ると「インゴットって知ってる?」と聞きました。すると「ゲームのマインクラフトに出てくるやつ!」と子どもたちが反応します。北山さんは「インゴットとは地金のこと。これが本物です」と話すと、銀色に光り輝く錫のインゴットを持たせてくれました。

 

ドキドキが納得に

いよいよ製作体験です。今回は職人と同じ方法で箸置きを作ります。まずは好きなデザインの型を選びます。

 

選んだ型を木枠の中に置き、上から砂をたっぷり入れて押し固めます。

 

次に、木枠を砂ごと上下にひっくり返すと、最初に置いた型が現れ、その型をそっと取り出すと、砂に箸置きの形のくぼみができていました。「なるほど。砂が型になるのか」と全員、納得の表情です。

 

最後は北山さんがインゴットから溶かした錫を砂の型に流し込み、冷めたら完成です。

 



・砂遊びみたいだった。
・途中までどうなるのか分からずドキドキして面白かった。



・鋳物の作り方がよく分かりました。
・意外と早く完成して驚きました。



能作
住所:高岡市オフィスパーク8-1
営業時間:10:00-18:00
休業日:年末年始(工場見学は日曜・祝祭日休業。土曜は不定休)
入場料:無料




動物箸置き、花箸置き 小学生500円、小学生以外1000円
※ぐい呑み、小鉢などを作るコース(3000円~)もあり。
※要予約
https://www.nousaku.co.jp/