明るさや色 クリアに再現
新たな投映システムは、光学式投映機とデジタル映像システムの「ハイブリッド型」。光学式投映機は、一つ一つの星の明るさや色、瞬きに至るまで繊細かつクリアに再現できるのが特長で、天の川も単なる光の帯ではなく、約1億個の星々で表現されています。
(天の川にある星団や星雲、暗黒星雲もリアルに再現されているそうです。星空好きのお子さんは、双眼鏡を持っていくとより楽しめるかもしれません)
一方のデジタル映像システムは、星座絵や星座線をはじめ、天体の姿や宇宙空間などをダイナミックに映し出します。
星だけではなく、恐竜の骨格標本の立体画像や、ドローンで撮影した映像などもドーム全体に映し出せるように。この機能を使って、学芸員が動物や植物、昆虫などを紹介する解説会も予定されています。報道向けのデモンストレーションでは、ティラノサウルスの骨格標本が投影されました。頭上を通り過ぎていく様子は迫力満点!普段見られない角度からの眺めはとても新鮮です。
2人掛けの「親子シート」も
室内は青や緑など富山の自然をイメージした、落ち着いた色合いで統一されています。通常席171席に加えて、小さな子どもと一緒に座れる2人掛けの親子席を4台用意。室内前方には、セミダブルくらいの大きさの「寝ころびシート」も4台あり、くつろぎながら星空を眺めることができます。
このほか、音を補聴器などに伝えて難聴者の聞こえを支援するヒアリングループ対応席や、車いすのまま鑑賞できるスペースも設けられ、幅広い人が楽しめる空間になっています。
宇宙の不思議 体感しよう!
プラネタリウムの刷新に合わせて、ホール前の天文展示室も一部リニューアルしました。新たに登場した「重さのちがいは?」コーナーでは、地球の2kgが月や火星など他の惑星でどのくらいの重さに感じられるのか、おもりに触れながら体感的に学ぶことができます。隕石に直接触れたり、最新の天体映像を見られるコーナーなどもあり、宇宙への興味が膨らみます。
プラネタリウムの上映時間は各回45分。前半は新しくなったプラネタリウムの機能紹介とその日の星空案内、後半は映像番組で構成されています。映像番組は日時によって内容が異なり、中には学芸員による生解説会「学芸員と星空さんぽ」も予定されているので、富山市科学博物館の公式HPなどで上映スケジュールを確認の上、お出かけください。