おでかけの楽しみ方をガラッと変えるなら、自転車がおすすめです。自宅から身近な街を走るのもありですが、観光案内所などにあるレンタサイクルを使えば、隣の街でも手軽にサイクリングを楽しめます。高岡市在住のコノコトレポーターの飯山汐未さん、ひなたさん(小学5年)親子は、レンタサイクルで射水市新湊エリアを巡りました。
飯山さん親子は、射水市本町に昨年できた観光交流センター「クロスベイ新湊」に車を止め、センター内のインフォメーションでクロスバイクとヘルメットを借りました。走るのは「水辺の景色を楽しむ」をテーマに考えた、クロスベイ新湊から堀岡地区までの往復10㌔、約3時間のコースです。
① 内川沿いで橋めぐり
まず向かったのは、さまざまな映画の舞台にもなっている内川沿いです。北前船をイメージして作られたという中新橋や、カラフルなステンドグラスが美しい神楽橋など、さまざまな橋を見ながら進みます。「日本のベニス」とも言われる場所。橋の奥に立山連峰が見え、懐かしい港町の雰囲気と富山の豊かな自然の両方を楽しむことができました。

② 放生津八幡宮
越中国守として赴任した大伴家持が創建したと伝えられている放生津八幡宮。大きな鳥居を見上げながら、水分補給しました。

③ 県営渡船 越の潟発着場
出発から約30分で、「越ノ潟フェリー」と呼ばれる県営渡船の越の潟発着場に着きました。フェリーは越ノ潟~堀岡間の770メートルを約5分で結び、料金は無料! ここから自転車ごとフェリーに乗ります。

この日は快晴。青い空と青い海、その間を白い主塔が目を引く新湊大橋が走ります。「映える!」とスマホで絶景を撮影していると、あっという間に堀岡発着場に着きました。

④ 堀岡地区の「ふれあい道路」
ここからは軌道跡でサイクリングロードとしても親しまれている「ふれあい道路」を走ります。歩行者と自転車専用なので、道ばたの花や景色を楽しみながらのんびり走ることができます。

⑤ 草岡神社で折り返し
フェリーを降りて、約10分で折り返し地点の草岡神社に着きました。神社前には、コイが泳ぐ水路があり、休憩スペースもあります。「すごく落ち着いた雰囲気で観光地に来た気分」と二人。ゼリー飲料でパワーチャージし、来た道を戻ります。

⑥ 新湊大橋
帰りは新湊大橋の歩行者道路「あいの風プロムナード」を歩いて、海を渡ります。海面から高さ約47メートルの場所にある通路へは、エレベーターで上がります。

通路は、自転車を押して歩くのがルール。延長480メートルあり、約10分で越の潟側に着きました。

⑦ 川の駅新湊
帰り道、休憩を兼ねて内川沿いの「川の駅新湊」に立ち寄りました。観光ボランティア「あゆの風」メンバーに解説してもらいながら新湊曳山を見学。

駅前のベンチに腰掛け、カフェコーナーで買った駄菓子とアイスを食べながら10㌔の行程を振り返りました。
ひなたさんは「全然疲れていない! この自転車ならどこまでも行けそう」とまだまだ元気な様子で「もう1度、フェリーに乗りたい」と笑顔で話します。飯山さんも「新湊は来たことはあったけれど、知らなかった楽しい所がたくさんあった。他の街も自転車で巡ってみたい」と話していました。

