学校が始まり、外に出るのもひさしぶりの人がいると思います。
4月から始まるはずだった新しい学年、学校。コロナのせいで、急に休みになり、外に出られなかったり、宿題がたくさん送られてきたり。さらに学校が再開すると、新しい学校、教室、同じクラスの人、担任の先生…心配なことは多いかもしれません。また久しぶりに外に出た人は、学校の行き帰りでつかれてしまうかもしれません。
でも、少しずつ、なれていくのでいいんです。
みんな、同じ。
みんなが元気でいることが大切なんです。
すごしやすい学校になるように、先生もおとうさん、おかあさん、生活の手伝いをしてくれる人も考えていますよ。
学校生活についていけるのか、心配や焦りがあるのは、子どもだけでなく親御さん、先生方も同じではないでしょうか。
新学年が始まってすぐの休校で、子どもたちは長期間お友達と会えず、自宅での勉強の進み方もバラバラ。コロナウイルスによって起きたさまざまなことは、大人も戸惑ってしまうことばかりでした。
登校が始まっても感染の不安がなくなったわけではなく、学習の進め方、学校生活でのコロナとの付き合い方など、試行錯誤が続きます。
こんな混乱した時はシンプルに考えて、皆が元気に過ごす事、学校に行く本来の目的(学習が分かること、健やかに学校生活ができること)に立ち戻って、物事を進めることが大切だと思います。
今起きていることは、子どもも大人も日本も世界も、誰も経験していないことです。ボチボチやっていきましょう!
森 昭憲(もり・あきのり)
県発達障害者支援センター「ほっぷ」センター長
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 小児科部長(児童精神)・精神科部長 心理療法科長
1970年生まれ。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒業。
内科、和漢診療を経て、精神科病院に勤務。あいち小児保健医療総合センター心療科、豊田市こども発達センター、愛知県立城山病院(児童精神・精神科)にて児童精神医学・発達障がい診療の研修。
2017年より富山県リハビリテーション病院・こども支援センターに勤務し、子どもの心の外来・精神科の診療を担当する。資格は精神科専門医・指導医、精神保健指定医