メリハリのある生活に
まずは生活リズムを戻すことから始めましょう。
メリハリのある生活を目指し、次のことに取り組んでみてください。
①起きる時間、寝る時間、食事時間、入浴時間をだいたい決める
起きる時間は、登校時間から朝食や身支度などの時間を逆算して決めます。寝る時間は、起きる時間から本人のちょうど良い睡眠時間を逆算します。
※小学3年生以上なら、子どもと一緒に決めましょう。
②起きてから身支度する間と、食事時間にはテレビをつけない
テレビがついていると、子どもも大人もダラダラしてしまう傾向があります。起きたらすぐに着替え、窓を開けて空気の入れ替えもします。
生活の中に運動取り入れて
③ラジオ体操を親子で一緒に
ほとんど運動をしていなかったお子さんの場合は、「ラジオ体操第一」から少しずつ取り組みます。何日か続け、体が動くようになったら「ラジオ体操第二」も加え、さらに1日1回から2回…と回数を増やしていきます。
※ラジオ体操の動きが分からない場合は、インターネットに動画があります。中には椅子に座ったまま体操している動画もあります。
※ラジオ体操ができる体力もない時は、ネット検索などで、寝ながらできる体操を探して取り組むことから始めましょう。
④家の中の階段、アパートマンションの階段を昇り降り
無理のない回数から。音楽をかけて行うのも良いでしょう。
⑤家の手伝いをする
掃除、洗濯がおすすめです。本人の無理のない内容から始めましょう。
※外に出ても良い時は、散歩から始め、体力がついてきたら縄跳びなども取り入れます。
出来ることから、少しづつ、楽しく、を忘れずに。
運動は親子で一緒にできれば良いですね。
森 昭憲(もり・あきのり)
県発達障害者支援センター「ほっぷ」センター長
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 小児科部長(児童精神)・精神科部長 心理療法科長
1970年生まれ。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒業。
内科、和漢診療を経て、精神科病院に勤務。あいち小児保健医療総合センター心療科、豊田市こども発達センター、愛知県立城山病院(児童精神・精神科)にて児童精神医学・発達障がい診療の研修。
2017年より富山県リハビリテーション病院・こども支援センターに勤務し、子どもの心の外来・精神科の診療を担当する。資格は精神科専門医・指導医、精神保健指定医