お弁当の副菜として、前回はカルシウムをたっぷり取れるナムルを取り上げました。今回はたんぱく質に注目し、ちくわとこんにゃくの甘辛煮をご紹介します。

ちくわは魚のすり身を棒などの巻いて、焼いたり蒸したりしたもの。調理せず、手軽に食べることができ、良いたんぱく質が取れる食品の一つです

こんにゃくは、子どもたちが普段から好んで食べる食品ではないかもしれませんが、甘辛煮や甘辛いためにすると、パクパクと食が進むかもしれません。また、こんにゃくにはグルコマンナンというは水溶性食物繊維が含まれています。腸内細菌によって分解されると、腸内環境を整えるオリゴ糖へと変化する働きがあります。そして腸の動きを活発にし、便通を促します。便秘に悩む子どもも多いので、腸内環境の改善、保持のために取り入れたい食品ですね。

※こんにゃくは小さなお子さんの場合、大きいままではかみ切れず窒息のリスクも高まります。小さく切ったり、食事の様子を確認するなど、注意が必要です。

 ■ちくわとこんにゃくの甘辛煮

【材料】2人分

  • ちくわ … 40g
  • こんにゃく … 60g
  • みりん … 8g
  • 酒 … 6g
  • しょうゆ … 10g
  • ごま油 … 4g
  • 七味唐辛子 … 少々

【作り方】

  1. ちくわは乱切りにします。こんにゃくは塩もみし、塩を洗い流し、手でちぎります。
  2. 熱したフライパンにごま油をひき、ちくわ、こんにゃくを入れて炒めます。
  3. 調味料を入れ、汁けがなくなるまで炒めます。
  4. 器に盛り、七味唐辛子をかけます。

【栄養成分】

  • エネルギー:51kcal
  • たんぱく質:2.5g

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。