はじめまして。

この春中学3年生になった、長女・ななと、小学5年生になった、次女・ひよこのママです。

イラストレーターをやっていて、ドタバタと慌ただしい日々を送っています。

うちの子たちは、他の子よりも、心も体もちょっと敏感。

そういう子どもたちのことをHSCというのですが(HSCについては、別の機会に紹介したいと思います)、

ふつうより、少し繊細な子どもの目線で、HSCの楽しい育児を、伝えられたらうれしいです。

さて、子どもたちにとって、新しい1年がスタートしました。

「進級」や「クラス替え」は、生活が変わる大きなイベントです。

小学生も高学年になると、友達の存在がとても大きくなりますが、そうはいっても、先生がどんな方かは、やはり気になります。

繊細な子にとっては、先生との相性によって、1年が大きく違ってくるといっても過言ではありません。

そこで、私は、子どもが学校で安心して過ごせるように、毎年、やっていることがあります。

それは……

「先生が、あなたのこと、ほめていたよ」と、必ず、子どもに伝えることです。

しかも、実際にほめられたかどうかにかかわらず、です。

春の家庭訪問の際、先生が子どものことをほめてくださったら、それを大盛りにして伝えればいいのですが、

もし、何もほめてくださらなかったとしても、

そこは先生のニュアンスから勝手に創作しています。

(笑顔=好意がある=子どものことが好きだ!(笑))

これくらいのことは、少しくらい嘘が入っても、経験上、悪い結果にはなりません。

 

「先生、あなたのことが大好きだって!

ニコニコ笑顔がかわいいねって!

いつもお友達と楽しそうにしていて、いいねっ!て言われていたよ。

休み時間に描いているあなたの絵が、温かくて素敵だねって。

あなたの味方だから、困ったことがあったら、何でも相談してって言われてたよ」

 

このように伝えると、

子どもは、とてもうれしそうな顔をします。

そしてもっともっと、と細かく聞き出そうとします!

 

敏感な子の場合、注意されたことは、過剰に受け取ってしまい、

さらに悪くなってしまうので、

悪いことは直接は伝えず、よいことのみ、伝えるようにしています。

 

「先生は自分の味方だ」

という安心感があれば、子どもは、1年間、さまざまなことに挑戦したり、

自分らしく過ごしたりすることができます。

そしてそれは、けっこう、大事なことだと思っているのです。

 

ちなみに私は、先生にも

同じように伝えています。。。

「うちの娘、『優しそうな先生でよかった!』と、喜んでいました。

先生のこと、大好きになったみたいです」

こう言われて、うれしくない人はいないですよね。

みんないい気持ちで、1年をスタートできるといいですね。

 

◆太田知子(おおた・ともこ)◆

1975年、東京都生まれ。主に子どものイラストを中心に描くイラストレーター。小学生と中学生の2児の母。
著書『子育てハッピーたいむ ななとひよこの楽しい毎日』1~3。『りんごちゃんと、おひさまの森のなかまたち』1~5。