脂がのってきておいしい、とやまジビエを味わえる季節がやってきます。ジビエ料理というと、専門店やフレンチ、イタリアンのコース料理でしか味わえないというイメージを持つ人がいるかも。富山には、ランチタイムに気軽に注文できるお店がジャンルを問わずありますよ! おいしいジビエを食べに、おでかけしませんか?(情報は取材時の内容です)

氷見ラーメン 氷見本店(氷見市)

売り切れ注意
感動するイノシシのまぜそば

「猪舞まぜそば」(1,100円)
氷見産のイノシシを使い、平日数量限定。「メニュー名は、一番人気の豚骨の『獅子舞ラーメン』にもちなみました」と伊藤さん

イノシシの粗びき肉と刻んだマイタケ。まぜそばのメインのトッピング材料にちなんで、メニュー名は「猪舞(ししまい)まぜそば」と名付けた。地元の刺し身じょうゆとみそで味付けし、ジビエが苦手な人でも食べやすいという。「臭みがないので、感動してくださるお客さんもいるんですよ」と代表の伊藤龍司さん。2024年から提供を始め、猪舞まぜそばを目当てに店を訪れる人も出てきた。ファンの間では「特製香味油」や「追いライス」を注文して混ぜる人もいるとか。夜でも味わえるが、人気のため昼で売り切れることも。ランチで味わうのがおすすめだ。

代表の伊藤龍司さん

お食事ができる製麺所 なごみ(氷見市)

イノシシのやわらかチャーシュー
創作性光るうどん

「氷見獅子舞うどん」(1,380円) チャーシューのイノシシは氷見産。エビ天やマイタケ天、温玉などもトッピング。だし汁は温・冷を選べる

「氷見獅子舞うどん」には、やわらかいチャーシューがラーメンのようにのる。ローストビーフの作り方を応用した独自の製法で上品に仕上げた。ジビエ要素はだし汁にも潜む。かつおと昆布でとっただしの上に特製のイノシシソースをかけており、食べ進めると味わいが変わっていく。代表の金谷和義さんの創作性が光っている。
2015年にオープンし、氷見うどんにこだわる。「氷見うどんをもっと進化させたい」と、24年から「氷見獅子舞うどん」の提供を始めた。挑戦的な一杯をぜひ味わって。

代表の金谷和義さん

撮影:南部スタジオ