特定外来生物の肉食魚「アリゲーターガー」が高岡古城公園(高岡市古城)の堀で発見されてから1年余り。市は9月7日、生態系に悪影響を与える厄介者を捕まえようと「特定外来種捕獲会」を同園で開いた。特別に釣りが許可された園内で、市内外の釣り愛好家29人が挑んだ「捕獲大作戦」をリポートする。
捕獲会はアリゲーターガーだけでなく、園内にすみ着くさまざまな外来種を捕まえることが狙い。園の清掃や外来生物の駆除のため2025年度に市が発足させたボランティア組織「高岡古城公園応援隊」の企画として開かれ、愛好家たちは参加を機に入隊した。

アリゲーターガーを捕獲しようと釣りざおを伸ばす参加者=高岡古城公園
午前8時に始まると、黄色のゼッケンを着用した参加者は駐春橋、中の島、本丸広場近くの遊歩道の3カ所に分かれた。知人の紹介で参加した高岡市博労町の会社員、新森岳斗さん(23)は「アリゲーターガーを釣るのが夢」と語り、駐春橋で意気揚々と釣りざおを伸ばした。
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