Bリーグ2部(B2)の富山グラウジーズは29、30の両日、アルティーリ千葉とのアウェー戦に臨む。49勝3敗のA千葉はB2東地区優勝をすでに決めている。35勝17敗で同2位の富山もまた、リーグ優勝を争うプレーオフ進出を決めた。今季、対A千葉を1勝3敗と負け越している富山は、連勝し勝敗を五分に戻したい。一方、A千葉キャプテンで元富山の大塚裕土(ゆうと)は「富山とはプレーオフでも対戦するかもしれず、そのために準備していきたい」と、先を見据えている。

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37歳となった大塚。キャプテンとして味方に指示し、試合をリードする 素材提供:(C)B.LEAGUE

「2位のまま」目指す富山

 B2のプレーオフはレギュラーシーズン終了後の5月、リーグ上位8チームが参加し開催される。2日から準々決勝、8日から準決勝、16日から決勝と3位決定戦というスケジュールが組まれた。富山、A千葉に加え、西地区1位のライジングゼファー福岡、同2位の鹿児島レブナイズ、東地区3位の信州ブレイブウォリアーズも進出が確定している。信州は33勝19敗の成績で富山を追走。富山は2位のままレギュラーシーズンを終えることができれば、ホームでプレーオフを戦えるといった好条件で、B1昇格となる上位2チーム入りを目指せる。

富山市総合体育館改修前の最後のホーム戦でも勝利を収めるなど7連勝中の富山

 2021-22シーズンにB3へ参入したA千葉は、1シーズンでB3を突破した。22-23、23-24シーズンとB2東地区を連覇したが、両シーズンともプレーオフで敗退し、B1昇格を逃している。ヘッドコーチのアンドレ・レマニス、大塚、杉本慶はB3時代からチームに在籍。そのほか、8選手がA千葉に複数シーズン所属しており、今季はチームの継続性を武器に、圧倒的な成績で東地区3連覇を達成した。

富山開催オールスターでMVP

 大塚は大学卒業後、2010-11シーズンにJBLのリンク栃木ブレックス(現B1宇都宮ブレックス)と契約した。

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