年末年始は9連休という人も多かったに違いない。例年以上に休みが長かっただけに、仕事始めを迎えて悶々と過ごしている人も多いはず。分厚い鉛色の雲が広がる富山の冬は、とりわけ気持ちが沈みがち。いわゆる「一月病」とどう向き合うか、専門家に聞いた。

長い休み明けの憂鬱感
今回話を伺ったのは、うつ心理相談センター(富山市五福末広町)所長の村田晃さん。米国に留学経験がある村田さんによると、長い休み明け特有のだるくて憂鬱な気分になる症状を「ポストホリデーブルース」と呼ぶ。年末年始の慣習がない米国ではクリスマス休暇明けに最もよく見られるそうだが、日本では4~5月の大型連休やお盆休み、正月休みが明けた頃に多い。

一月病への対処法を解説する村田さん
村田さんは「休み明けは日常に戻るのに時間がかかり、仕事が手につきにくくなる」と説明する。長期休暇明けに限らず、月曜日にやる気が出ない「マンデーブルース」ともよく似ている。
正月明けは特に要注意
年に何度か長期休暇があるが、正月明けは特に気分が落ち込みやすいのはなぜだろう?
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